見出し画像

五輪期間中は「内航船」の活用が進むのか?

日本通運社がオリパラ期間における内航船の活用による、陸送の緩和を計画している様です。

自分は輸入業務にも携わっていますが、オリパラ期間の東京港は交通規制により相当な混雑が見込まれるため、そもそも避けた方が良いという意見がマジョリティです。

実際に自分も海運業者から東京港は避けて横浜や名古屋、大阪に輸入港を変えてそこからの陸送にした方が良いというアドバイスは受けました。

しかし、名古屋や大阪の港を使ったとしても一時保管するデバンニング拠点を構えているわけでもなく、さらにそこから首都圏向けに陸送する輸送力を持っている訳でもないので、前倒しで東京港で輸入し、首都圏近郊でオリパラ期間前後のスポットデバンニング拠点を探索する予定でした。

オリパラは1年延期になったものの、1年後には同じ課題がやってくる事は決まっているので、準備期間が延びたと前向きにとらえて対策を考えたいと思います。

トラックでの輸送力が減少傾向にあるため、鉄道輸送や海上輸送にシフトする会社も多いですが、実は今でも鉄道や海上輸送もそれ程余力がある訳ではなく、いわゆるモーダルシフトが抜本的な改善に結び付かない点は注意が必要です。

海上輸送については海上輸送枠だけでなく、コンテナのフリータイム(コンテナヤードでの無料保管期間)ギリギリまで引き取れない程ドレージ車両が不足しているケースが増えてきました。

トラック、鉄道、海上の輸送能力では不足するのであれば、もはや空輸しか残っていませんが運賃が見合うわけもないので、日本には一体どんな未来が待っているのでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?