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目の前の"ラクさ"に気を抜いてはいけない

前回の記事から相当時間が経ってしまいました。

春からコロナ禍でリモートワークとなった一方で様々なプロジェクトや業務が一度ストップしていたため多くの記事を書けていました。

一方で自粛が緩和されてきた事や、それまでの遅れを取り戻すべく梅雨前くらいからは例年以上に忙しい日々となりました。

ただ、普段の業務でもルーチンに近い業務は非常にラクになったと思います。その要因として日本の経済が停滞したことによる貨物の減少が挙げられます。

コロナが広がる前までは必要な輸送力を必要な時に確保するのが非常に困難な環境でしたが、一気にトレンドが変わり必要な時に必要な輸送力を確保できる環境になりました。

※業界によっては違うと思いますので、あくまで自身の状況です。

そういった環境になると、配車業務や需給計画業務が非常にラクになります。需給計画業務の精度が低く物量が上振れしたとしても、配車業務担当者は追加で必要なトラックがすぐに手配できてしまうため、オペレーション部門の負荷は非常軽減されました。

結果的にエンゲージメントも上がっていたので、本筋ではないですがスタッフ部門の士気は向上しました。

しかし、例年の様にオペレーションが混乱してしまう状況ではないため、中長期の戦略課題についての議論が活発になりました。

アフターコロナをどの様に見据えるかによって複数のシナリオを描き、複数のシミュレーションをする事で意思決定していくというタスクが増えました。

しばらくは以前の様には戻らない=売上・利益も一定水準は下がったままという前提で検討した結果、それまで計画していた物流への大きな投資は一旦凍結となりました。

物流システムへの投資は将来の効率化を担保に議論は進めていますが、物流センターの拡張移転・新規設置、自動化設備の導入はほとんど保留の状態です。

最後は意思で決めるしかない

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コロナがいつ終息するのか、そもそも終息してもかつてのライフスタイルには戻らないのではなか、といって不透明な時代になりました。

ビジネス界隈では過去から「現代は不透明な時代である」と言い古されてきましたが、今回ばかりは本当に不透明な時代です。

物量が減ったため現場はラクになりましたが、将来物量が戻ってきた時には以前の様に混乱する事も十分考えられます。

その時に向けて、今は時間が取れるからこそ中長期の課題を特定し、種を蒔いておきたいものです。


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