苦悩の効用
「苦悩には多くの効用がある。苦悩は、人間の魂を闇から光へと、束縛から解放へと、苦闘から平安へと導く」
(『新時代に弟子道2』アリス・ベイリー著)
人間とは二重性の中で葛藤し、調和を見出す存在として宇宙にある。だから、悩みや苦しみ、争いが存在することは、ある意味必然のこと。もし、それに嫌気がさしたのならば、魂の声にしたがって生きる道を選ぶしかない。
選ぶのは自分の意志で選ぶことができ、その機会は誰にとっても等しく与えられている。
スピリチュアルな道のりは、光り輝く煌びやかさばかりに魅かれる人も多いと思われるが、人間はそう簡単にはいかず、必ず葛藤や二重性の中での苦悩に出会う。そのことをまず理解しておくならば、道を誤らずに、また、挫折することなく歩んでいけるのではないかと思う。
そして、人間とは葛藤するものであることを理解しておくことで、葛藤を通して分離ではなく、調和をめざすには「意志」を働かせることが重要であることがわかる。自分の感情に任せていれば、いつまでたっても、分離の道しか選ぶことができない。
世界の分離が激しくなる今の時代だからこそ、分離ではなく調和を選択するという意志を育てる必要があるのではないかと思う。それが人類の霊的成長につながるものであろうし、個々人も同様のこと。
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