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ケルトの世界と妖精

月に1度、「大地のリズムとケルトの植物」という講座をおこなっています。4月からはじまり、徐々に、ケルトの人たちの世界観に入り込んでいく体験をしているように思います。

薬草との付き合いには、まず、「魔法」という感覚を知る必要があります。薬草を摘むときにドルイドたちは儀式に従って行います。儀式は、「植物の魔力」を引き出すために必要な事。

そして、人間が物質的に植物を捉えるだけではなく、自然界の存在たる妖精や精霊たちとのコミュニケーションの重要性について述べられています。その秘密は、神話や伝承やメルヘンなどに隠されています。昔話は、実は炯眼な人たちの努力によりアトランティス時代の叡智を残すために書かれているという側面があります。

五感で感じること「だけ」をあるものとする、物質主義的な考え方に陥っている現代の私たちにとって、もう一つの視点が、世界の豊かさを認識するには大事であることを感じされてくれるのが、ケルト人たちの世界観です。

目に見えない妖精や精霊といった自然界の存在は、植物や動物の形態をつくるのに働いています。ある時期、ヨーロッパに広がっていたケルトの文化が、ローマ帝国により侵略されていった時に、森が破壊され、ケルト人たちが大事にしていた木が切り倒されたと言います。それにより、ケルトの精神が破壊され、精霊たちも姿を消していきました。

私たちが生きる現代は、まさに、精霊が遠ざかり狭い世界だけで生きる無味乾燥なものにならんとしています。そのバランスをどうやって回復させたらよいか、植物の力とつながりたい人は注意を向けるべき視点だなと感じています。






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