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植物観察と線描と体質気質

植物の観察スケッチをするとき、その動きと一体となることがある。でも、苦手な動きもあり、なかなか描けない植物もある。

だから、線を描く練習をする。

ここのところ、百合の花が花盛りなので、観察スケッチをしています。
今咲いているのはヤマユリ、コオニユリ、オオウバユリの3種類。

ヤマユリ

ヤマユリを描いてみて、オオウバユリは比較すると直線的だということに気づいた。だから、シュッとして涼し気、という感じがするのかもしれない。

全開に開くヤマユリと、開かないオオウバユリ、それぞれのしぐさについても考察する必要がある。これも植物の言葉だ。

オオウバユリ

自分はどちらが描きやすかったかといえば、ヤマユリのほう。今までいろいろな植物を描いてきたけれど、自分が描きやすいと思う植物は、曲線的な方かもしれない。

なんか、エキナセアは描きにくかった。

フォルメン線描をやると、線の癖が如実にわかって面白いと思ったことがある。私は水的要素が強い粘液質傾向があるので、うねるような曲線が得意で、抑え気味に描くのが苦手なのだ。

そういうのが、植物を描くときにも表れているなと思う。フォルメン線描は思考と意志のバランスを養っていく。

植物を観察して描くというのは、単なるお絵かきではなく、そのプロセスで自分の癖や思い込みに気づき、それに気づいているからこそ、対象をありのままに見ることに近づける、というのが大切なところだ。

絵を描いても自分の癖が出ちゃったり、うまく描けない問題は2の次、3の次でよくて、そこに気づけているかどうかが大切なのだ。

本質を見るという点においては、最終的には、見たままの線が引けるようになれたらいいけど。

しかし、表現としては個性は個性として残ってもいいし。

どちらをめざすかはご自由に。

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