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「旅のはじまり。僕らの芯。」

Ride a Life Journey 2021 DAY1

かつてないほど静かな前夜、そして当日の朝。
そりゃそうだ。これまでならもう白目を剥きそうなほど準備に追われていたものがないから。今度の旅は「0からつくる旅」だから、僕もあえてご支援いただくものの手配のほかにはほとんど手をつけていない。文字どおりの0。

集合場所に来たら自転車旅が用意されていて、自分が持ってきた荷物を自転車に取り付けてあるバッグに詰めて旅に出る。ゴール地点にはご家族が待っていて、自分の荷物を取り出したあとは、ありがとうと言ってサヨウナラをする。翌日から僕とスタッフだけの片付けがはじまる。これがこれまでやってきた僕の自転車旅。

それはどちらかというとお膳立てができあがっていて、短い期間でも美味しいところをくまなく味わうことができた旅なのかもしれない。良い悪いとかいうつもりは全くない。どちらの旅にもそれでしか味わえないものがあるから。

今回はあえてそのお膳立て、そして1番肝心な「行き先」を設定しないまま旅を企画し募集をした。そして兵庫、愛媛、北海道から3人の子たちがこの旅に参加してくれた。

ほのかとふたりで車に乗り込み姫路駅へ。今回の集合は子どもたちのみだ。
電車を乗り換えてやってくる子、新幹線でやってくる子、そして飛行機にひとりで乗りやってくる子。みんなそれぞれにドラマがあったことを夜のミーティングで彼らは話してくれた。

先に書いてしまうけれど。びっくりした。今回のメンバーみんなに共通した言葉、彼ら自身が夜のミーティングで発した言葉が「家族」だったのだ。

「新幹線に乗り込むときにね、もっと兄妹と遊んであげたらよかったと思った。」

「飛行機が飛ぶときすごく怖くて、家族がいないことをすごく寂しく思った」

「いつもこの時間だったらきょうだいとケンカしているのに、今日はそうじゃないことが少し慣れない」

「みんなが料理をしている姿を見たときに、家族という言葉が浮かんできた。なんでも思ったことを言い合えるような家族になりたいって」

僕はミーティングで「みんなの1日を振り返って」というシンプルな問いをしただけなんだけれど、こうしてみんなが共通するように家族というキーワードを発したときに、この旅のテーマとしてピントが合った気がした。家族だ。

「みんながこれまで家族と一緒にいてできなかったこと、偽物かもしれないけれどこの旅のメンバーを家族と思って叶えてみよう。そしたらさ、みんなが家族のところに帰ったときに、何かのチカラになると思う。」

そう彼らに伝えた。ありがとう。自分にこんなにも大きな世界を見せてくれる子たちと今回も旅ができること、本当に誇りに思います。

初日にできたことと言えば、みんなでごはんづくり、旅の地図選び、ぐらいのこと。
まだ自転車とも対面していない。
走りはじめる日はまだ分からないけれど、旅に出るまでにやっておくことは子どもたちに伝えた。

料理をつくっているとき、片付けをしているとき、スーパーの買い出しのひとときでも
彼らは旅の行き先や出発のタイミングについて相談しあっていた。そこは僕が意識を浮かびあがらせようとしてなくても、彼らのなかでじゅうぶんにあったまっているようだ。

あとは、みんながそれぞれの本当の気持ち、意見を出し合える環境を僕らがお手伝いすること。遠慮して、気を使いあうなかでは生まれない、みんなが意見とイメージを出し合うからこそ作りあげられる旅。そのために自分ができるお手伝いをしていきたい。

明日は自転車を倉庫から出しての組み立て。
アフリカを1年半も自転車で旅していたスーパー看護師かすみさんのファーストエイド講座
サイクリング&買い出し
余裕があればキャンプの練習

時間割はあえて決めず、子どもたちの意識と動きかたにゆだね、明日を過ごす。
大きな目で、大きな世界で、しっかりと彼らにより添いながら。
今回も自分にとって大きな大きな機会であり勉強だ。

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