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世界の農家から学ぶ

"How Small Farms Can Change The World In A Big Way??"
Jean-martin Fortier

自己紹介

 私は高知出身でドラムを教えてくれる先生がたまたま農業や林業、炭焼きについて教えてくれた事をきっかけに農業に興味を持つようになりました。そして大学を卒業後、オーストラリア、アイルランド、デンマーク、ドイツ、イタリア、スペイン、フランス各国の有機農場やエコビレッジ等を巡って海外の農業やムラ作りについて学んだ後日本の農業関係の会社に就職して現在に至ります。

海外の農法を学んで思うこと

私は海外の農業を勉強している中で少し疑問に思うことがあります。農業をしている人は絶対師匠的な存在の人や、○○農法等にどっぷり浸かってしまい狭い視野になってしまっているように感じます。世界各地の農家の栽培方法はもちろん他にも各視点や解釈、社会の動きを理解すると

世界で今何が起こっているのかを、他方で何が起こりうるのかを、概観できるように情報を使いこなし、判断力を磨く手助けをしてくれるような思考力
を養うことになると考えます。

まず海外の農業をイメージする時にあなたは何をイメージするでしょうか?

ある人はバカデカい農場に、バカデカいトラクターで土を耕して農作物を一気に収穫するようなものを思い浮かべるかもしれません。

またある人は、土の全くない最先端の植物工場をイメージしてしまうかもしれません。

しかし、当たり前ですが世界には様々な農法があり、アメリカ、カナダ、ヨーロッパで少しずつ広がっているMarket Gardenという農法があります。

このMarket Gardenという農法

実は日本の福岡正信さんが提唱している自然農法をベースに不耕起栽培を取り入れたり、生産工程管理にはトヨタ生産方式も応用されて使われています。
ですので日本の農家に応用出来る技術が多くあります。

海外の農業を学ぶと見えてくる事

 こうした海外の農法の大きな特徴として
・小規模(1,000㎡から10,000㎡) 
・表層耕起もしくは不耕起(NO-TILL)
・効率的な農場デザイン
・多品種栽培で輪作システム
・出来るだけ持続可能な農法

などが挙げられます。
実際に世界にはトラクターも使わずサッカーコートよりも狭い面積で年収1000万以上稼ぐ農家が存在しているのです。
これを聞くと、
「いやいや海外とは市場規模も経済的背景も違うから日本じゃムリっす。」
みたいな声が聞こえてきそうですが、

なぜそんな事が可能なのか?
日本でも応用して使える技術があるんじゃないか?

そんな疑問を解決すべく個人的にこれまで調べてきた情報をシェアして何か新しい視点やアイディアを発見してもらえたらと思います。

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