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【転載】世にも不思議な実話 ② 天玉尊先生の神示録

*これを読むと何か神話を読んでいるような気になる。目撃したわけではないが、聖書にあるイエスの奇跡を読むと、ここに書かれているようなことが現代日本に起こっても決して不思議ではないように感じてしまう。

世にも不思議な実話 ② --- 天玉尊先生の神示録Ⅰ ---

『精神文明と奇跡』
政木和三

著書装幀:横尾忠則

第1章 二十世紀の奇跡

◎ 世にも不思議な実話 ②

--- 天玉尊先生の神示録Ⅰ ---

【神示録】

 神示という言葉がでてくるが、神示とは何であろう。

 神様からの言葉である。

 経本もこの神示によって綴られたものである。

 それゆえに、お経は神の作ったものであり、神に対して唱えるものではなく、自分の心に聞かすものである。

 自分の身体の内にある神に唱えるものであろう。

 この神示にも真のものと偽のものがある。

 どこかの祈祷師(きとうし)が自称する神示の中には、自分の潜在意識より発するものもあり、あるいは、ひょう依霊による悪意を持つものもあることに注意しなくてはならない。

 Yに下される神示は奇跡の起きた直後に多く発生している。

 筆者がYに最初にお会いした時もその一例である。

 昭和五十年七月十六日のこと。

 Yの前に座ると同時に、

 『政木さんはとても神様に好かれていらっしゃいますね。

 神が十七年振りの奇跡を示すと言っています』

 と。

 その瞬間に私は、

 『あのつぼの中にお酒が湧(わ)き出した』

 と言って、四つあるつぼの一番左を指差した。

 そして、そのつぼのふたをとるとなみなみと黄色いお酒が湧(わ)き出していた。



【大黒天像が掌(たなごころ)から湧(わ)き出る】

 次に昭和五十二年二月七日夜二時半ごろ、筆者の宅の二階においてYが眠りについたとき、大黒像の出現と同時に神示が発生した。

 Yは眠りにつくと同時にいびきが聞こえる。

 筆者もそろそろねようかと思っていると、どこからか、

 『まさきよ、まさきよ』

 と、かすかにささやくような声がする。

 キョロキョロと周囲を見回しても誰もいない。

 さらに声は大きくなった。

 『まさきよ』

 その呼び声にYの方を見ると、眠っているYの右手が少し持ちあがり、白く光り、掌の中から大黒様が湧き出ているではないか。

 『政木家にこれを授くぞ』

 と大きな声量のある男性の声が天井から響いてくる。

 筆者はびっくりして、家の中にひびき渡るような大きな声で、

 『早く来てくれ、皆、早く二階へ来てくれ』

 と、気が狂ったように呼び続けた。

 長男が部屋に入ってくると同時に、その異様なありさまに、大黒像の出現を知った。

 『ご神示が出るから記録してくれ』

 と矢つぎばやに言う。

 長男が紙とエンピツの準備をすると、それを待ちかねていたように、ご神示の朗々たる声が天井付近から聞こえてきた。


 政木家にこれを授くぞ------

 やまいをいやすために我出現せり

 汝(なんじ)に神秘の力を示さんがためなり、汝、なやみのとこをたたみ捨てよ

 汝の心と同じ神の喜びたる心の聖なるみことを汝無心の心を心として、我汝の全(すべ)てをいやすものなり

 この現象たる妙生の掌より生み出したるものなり

 信ずる心あらば我歓喜とすぞ

 ……ここ三行は不明……

 信仰たるものは迷いの心を捨て、一筋の道にこれを説き……

 神なる力大いなり

 風を吹き……氷山を解かすことも自在なり

 天より糸を垂れ水に浮かべる小さき浮きに立てたる針に糸を通すことも自在なり

 我のみことのりを信ずる心こそ誠の心なり


 ここで神示は終わった。

 日本一の声優でも、これだけのせりふを言える人はないだろう。

 荘厳なる詩の朗読である。

 この神示の途中で、Yの掌の仏像は私の手に移ってきた。

 Yの掌に出現した大黒様を頂こうとして引っ張ると、仏像とYの手は一体となっているようについて動いてくる。

 Yの手の指はすべて開かれているが、掌と仏像は密着しているのであった。

 この大黒天像は筆者にとっては第二の仏像である。

 第一回の仏像の出現は昭和五十年十一月二十五日の朝であった。

 前日の十一月二十四日、東京フジテレビの小川宏ショーにおいて、私宅に発生した真珠の奇跡について放送し、Yに経過報告にいった時であった。



【信ずる】

 Yとは天玉尊先生の俗称である。

 報告の途中において先生が、

 『ゴーッと言ってるよ』

 周辺にいた七、八人の人々は、

 何か奇跡が起こる!

 その辺を探そう

 と、広間の方へ走っていった。

 筆者もそれにつられていった。

 『大黒様が出現している』

 『政木先生と同じ顔だ』

 私達が話していたすぐ近くの台の上に、木の香も新しい大黒様がある。

 私は自分のものだと思い手に取った。

 今まで木目だけの顔に瞬間に口に紅がさし、つづいて掌の上で眉毛が出てくる。

 思わず私は叫(さけ)ぶ。

 『眉毛が出てくる』

 皆が近づき大黒様を見つめる。

 両側の目の上に、眉毛が私の手の上で自然に書かれてゆく。

 その時間は二・三分間であっただろうか。

 両眉ともすっかりと出来上がった。

 改めて大黒様をよく眺める。

 私の眼からはなみだがとめどなく流れる。

 無上の感激である。

 私はこの目で奇跡を体験した。

 私のために、神が大黒様を授けられたのだ。

 こんなことが現実であろうか?

 空中から大黒様が出現する。

 そんなことが現世にあるのだろうか。

 これを科学的にはどうすれば説明できるのだろうか?

 こんなことはあり得ない。

 しかし、私の手の上に大黒様が厳然と存在している。

 これは事実だ。

 事実であれば科学的にも証明されなくてはならない。

 科学的な証明は不可能であろう。

 少くとも現在の科学では不可能である。

 しからば、この事実を証明するにはどうすればよいのだろうか?

 と思い迷っていた。



精神文明と奇跡
第三刷発行:昭和五七年九月二十日
著者:政木和三
発行者:後藤房子
発行所:日新社
    岡山市尾上二七七〇 電話〇八六二(八四)二一二一
印刷書:山陽印刷株式会社
    岡山市中山下二丁目五-五〇-一〇一

以上

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