#136 浴室タイルを貼って頂いた

本日遂に、浴室のタイル貼りが完了した。

地元のタイル屋さんに正味3日間来て頂き、完了となった。

先週の土・日・三日明けて本日木曜の3日間である。

そもそもなぜ浴室のタイル貼りが必要になったかと言うと、既存の埋め込みバスタブを交換して頂き、その際に周りのタイルをはつった為、その部分の補修が必要になったのだ。

■Before

IMG_8634_浴槽_1_before

■浴槽交換の為、はつった後

IMG_1266_浴槽_2_はつった後

上記のように、バスタブとタイルの間に隙間が開いている。

水回りの工事だが、当初タイルの貼り直しも含めるか聞かれ、ここをしなければキッチン、バス、洗面化粧台の交換全てで約30万円と言われ、その当時はタイルを貼ることの大変さをわかっていなかった為、タイルの貼り直しは別で依頼をしてしまったのだ。

結果、上記のような隙間ができた為、自分でタイル屋さんを別で依頼をした。

■タイル屋さんという職業が存在

大変勉強不足で申し訳ないが、タイル屋さんという(専門の)職業が存在していた事を、知らなかった。

タウンページで探すと、しっかり「タイル施工業者」というジャンルで複数人事業者が存在していた。

その中で、会社が苗字どころか、個人名の氏名として掲載されている方がいらした。

その方(タイル屋フジモリ(仮名))に、先週の土曜に来て頂いた。

■1日目

初日、11時に状況を見に来てもらった所、概ね5~6万円位との見積もりを受領。

実施する内容を聞くと、防水加工をした上で、モルタルを塗り、タイルを塗る、とのこと。

これはとても自分でできないと判断し、その場で依頼することにした。

まず、バスタブとタイルの台の間の隙間を埋める必要がある、とのこと。

たまたま物件にカネライトフォーム(3cm厚)が有ったので、これを使って埋めてくれれば、午後から作業を開始できる、とのこと。

ちょうど物件に手伝いに来て頂いていた、リバービッグさんにお手伝い頂き、カネライトフォームを隙間に入れることに成功した。

IMG_1408_カネライトフォーム1

IMG_1412_カネライトフォームを埋めたところ

これには感謝され、午後から作業を開始することができた。

これがないと、モルタルを塗っても塗っても隙間に落っこちてしまい、無限地獄になるそうだ(笑)。

■タイル貼りの工程

タイルはりの工程だが、以下の6層構造になっていた。

・1. 防水シート

・2. 金網

・3. 下地モルタル(黒)

・4. 二層目モルタル(グレー)

・5. 接着剤(白)

・6. タイル

■1. 防水シート

黒い防水シートを貼り、ホチキスで木に留めていた。

<防水シートを貼ったところ>

IMG_1411_3_防水シートを貼ったところ

その後、金網を貼り、その上に下地モルタル(黒)を塗っていた。

■2. 金網/3. 下地モルタル(黒)

IMG_1419_5_モルタル1を塗ったところ

金網を貼った所の写真は撮りそびれたので、網そのものの写真を参考までに掲載する(下記)。

<金網>

スクリーンショット 2021-12-02 22.43.40_4_金網zoom

尚、下地モルタル(黒)はISサンドというものを使用していた。

IMG_1414_黒モルタル1

さらに、カネライトフォームを差し込んだ周りには、しっかりとモルタルが塗りつけられていた。

IMG_1425_5_モルタル1を塗ったところ2

やった甲斐があった。

初日はここで終了。

この下地モルタルを乾燥させないと、次の層が塗れないらしい(乾燥していないと、次の層を塗っても、下の層が一緒に剥がれてきてしまうとのこと)。

<2日目>

3.下地モルタル(黒)がしっかり乾燥したので、4.二層目モルタル(グレー)が塗られた。

■4. 二層目モルタル(グレー)

IMG_1582_7_モルタル3グレーを塗ったところ

二層目モルタル(グレー)は、エースモルタルというものを使用していた。

IMG_1581_グレーのモルタル

また、固まる時間を早める「急結剤」と呼ばれるものも混ぜていた

IMG_1580_急結剤

当初想定していたよりも、固まりが遅かったらしい。

気温が低かったり、湿度が高かったりすると、固まりが遅くなるそう。

その為、一気に進められないのが下地作りの特徴だ、と話していた。

(これを知らないお客さんや、現場監督から、なんでもっと工期を縮められないんだ、とせっつかれることもあるそうだが、きちんとした仕事をする為には、「時間」のコントロールが大事なのだそう)。

ここで2日目は終了。

<3日目>

3日ははようやくタイルを貼るための接着剤と、タイルを貼る工程であった。

この段階で、下地は完全にカチカチに乾燥していた。

■5. 接着剤(白)/6. タイル

IMG_1703 2_8_接着剤・タイルは貼った所

5.接着剤(白)の画像はとれなかった為、6.タイルを貼り付けた後の写真である。

まだ目地を塗っていないので、目地が黒い状態である。

実は元の壁が既に凸凹になっており、これに合わせて平らなタイルを貼るには、微妙に斜めにずらして、段差ができないようにしたりと、とても繊細な調整をしてくださっていた。

以下、目地を塗った後の最終形

■最終形(目地も塗った後)

IMG_1721 2_9_目地を塗った所

とても綺麗に仕上がっている。

さすがプロである。

プロが全身全霊を掛け3日間かけてやった仕事を、まかりなりにも自分でDIYで出来るかもしれないと思い込んでいた自分を、痛烈に反省した。。

途中、水平器も使用したりしていた。

スクリーンショット_2021_12_03_0_26_水平器

複数の見たことのない道具も使用していた。

画像16

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やはり餅は餅屋である。

■本日の学び

・1. タイル施工は6層構造

→目に見えるタイルの貼り付けは氷山の一角。本当に大事なのは下地処理で、タイルを平面に貼れるようにする為に、手間がかかっている。

モルタルを乾燥させる時間が必要な為、物理的に待ち時間含め時間がかかる。当方のケースでは3日間必要であった。

・2.モルタル塗布前に隙間を埋める必要がある

→そうしないと、塗ったモルタルが落ち続けてしまい、表面が平面にならなくなってしまう。

カネライトフォームのようなフォーム材を隙間に入れて、その上からモルタルを塗布すると良い。

・3.エコカラット(https://www.lixil.co.jp/lineup/tile/ecocarat/)という壁に専用ボンドで貼れるツールがあり、これなら素人でも比較的簡単に貼れるとのこと

→水回りには使用できないが、リビングやキッチンなどに利用でき、モルタルが不要なので素人でも比較的簡単にできるとのこと。

但し、隅から隅まで貼ると、ピッタリ合わせる為のカットが必要になる為、できれば壁の中間に貼るようにすると、カットしない状態(=「真物:まもの」と呼ぶそう)で利用できるので良いとのこと。

以上です。

今回は、タイルそのものというよりは、モルタルの仕組みや、塗布するプロセス、待ち時間の重要性、職人の考え方、など多くを学んだ。

特に、以前神奈川で依頼主の年配の女性が、見積額を値切ってこようとして、「近所ではもっと安くやってもらってた」などと言ってきた時に、「それならば、安くやってもらえるところにやって貰えばいいじゃん」と思い、やる気がなくなった、という話を聞かせてもらった。

タイル屋さんとしては、自身の人件費を妥当な日数で見積もったのだが、それで受け入れられないのを、値切られても困ってしまった、ということであった。

逆の立場で考えた時に、同じ事をしないように気をつけたいと改めて思った日であった。

物品費をぼられるのはしゃくに触るが、人件費を値切ってしまっては、やる気が無くなるのはその通りであろう。単価 x  日数なので、日数を削れないということは、単価を下げろと言っているのと同義で、あなたの価値を下げろ、と言っているのに等しい。

それならばいっそのこと発注は諦めて、さっさと別の業者を探したほうがまだ良いであろう。。

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