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NTT150.0円を受けての所感(配当株投資すべてに通じること)

割引あり

本日、NTTが150.0円の安値を付けました。今年1/23に192.9円(当時予想利回り2.59%)の高値を記録しましたが、それ以降は徐々に下落。そして、5月10日の本決算(年間配当は24.3期5円→5.1円、25.3期5.1円→5.2円へ増額のダブル増配!)にて、NTTが今期純利益前期比14.0%減1兆1000億円見通しとしたことを切っ掛けに169円台から一気に160.9円まで急落。その後下値を切り下げて本日株価が年初来安値をさらに更新し、区切りの150円ちょうどまで下がったことで、現在の利回りは3.47%まで上昇しています。

NTTはご存じのとおり、長らく有名な「大型バリュー株」であり、本来「ディフェンシブ銘柄(ベータ値推計3年は+0.14。ベータ値1で株価指数と同程度の値動きリスク)」の一つでもあるため、新NISAで購入されている銘柄の中でも比較的難易度の低い安心銘柄、長期保有推奨銘柄として上位にランクインしています。実際、長期大暴落となった「サブプライムローン・リーマンショック」では、大手総合商社である三菱商事や三井物産がマイナス75%超、三菱UFJや三井住友などのメガバンクやソフトバンクなどがマイナス80%超、オリックスに限ってはマイナス95%超の衝撃的な下落となったにも関わらず、NTTは50%程の下落で留まっています。もちろん今回のことでもお分かりのように、株価が大きく下落しない保証があるわけではありません。バネは大きく上に引き伸ばされればその分強い力で元に戻ってきて、本来あるべき水準を超えて反対側(下)へ飛び出します。

また、NTTなら基本的に株価変動リスクは低いだろうと見て購入した投資家や、新NISA開始に伴って株式投資を始めたばかりの、まだ大きな相場変動に慣れていない多くの投資初心者にとっては、想定外の大きな下落での狼狽売り、見切り売りに繋がりやすく、配当金に重きを置いて冷静に将来を見据えた投資を継続するのが難しい状態なのかもしれません。※上記でバリュー株と記載しましたが、同業他社と比較した際の優位性やIOWN事業等を軸とした事業の将来性、今後も続くであろう安定した株主還元政策(中期経営戦略でも継続的な増配の実施を基本的な考えとしています)などを考えれば、個人的には今もれっきとしたバリュー株と見ています。

さて、先日の下記引用noteでも、ちょうどNTTを例に出し、安定配当企業であれば、株価の下落に応じて当然”その時に取得する”利回りは上がっていく旨を述べました(以下一部抜粋)。

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