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文學界向け初稿書けたよ日記

 タイトル通りです。
 やっと書き終わったよー。やったー。
 毎回、これはちゃんと終わるのか、果たしてこれは面白いのか、と悩みながら書き進め、本当に最後の最後、あと一シーンとか二シーンを残すのみぐらいになって、やっと終わらせられる自信が湧いてきて、スピードアップするという流れなのですが、まあ乗り越えましたね。良かったです。

 日記によると、今回粗々のプロットを書いたのが4月10日前後、詳細プロットが4月26日、で書き終えたのが今日なので、だいたい三か月くらいかかりました。若干の鯖読み。
 本当は二か月くらいで仕上げたいところではあったけれど、私としてはいいペースかもしれない。というのは、今回は初稿のレベルを上げるという目標で臨んだからです。ここからは、手直しくらいで出せるでしょう。そのはずです。きっと。おそらく。
 伝わりにくいかもしれないなと思う内容も入れてあるけれど、とりあえず野菜マシマシ肉マシマシにしておいて、他の人の目から見て要らないところは削ればいいというスタンスです。

 前回の文藝賞向け作品では、というかこれまでの作品では、遅筆な上に、主人公や登場人物の性格を別人にするレベルの大改稿をしなければならなかったので、しんどかったわけです。
 原因はプロットを作らないことにあるというのははっきりしていたので、今回はとにかく書き始めるのを我慢してプロットを練りに練りました。またあまり馴染みのない分野を題材にしたので、めちゃくちゃ情報収集を頑張りました。その二つが、書き進めていくときの迷いを減らすのには効いたと思います。こんなにしっかりプロット作ったの初めてなので、すごく時間がかかって焦りましたけどね……。

 ラスト三シーンくらい残したところで、全体を読み返してみたら、結構いいじゃーん、計画通りに書けてるじゃーんと思えたので良かったです。
 これから作家仲間等々に読んでもらったら、ざっくざくに刺される可能性はありますが、それはそれ。取り敢えず、今自分が出せる力を全部出して書けたと思うから、よしとしましょう。

 また、途中から小説講座を変えたのが当たりでした。前の講座が悪いというわけではないけれど、たとえキツく感じても、表現面も、小説の構造面も、しっかり指摘してくれた方が私はありがたいと感じます。前の先生は小説家で、今の先生は編集者という違いもあるのかもしれません。

 あと、今回は作家仲間を頑張って作ったのがすごく良かったと思います。あまり絡みにいけてはいないので、そんななのにどこがいいの? という向き(=自分ツッコミ)もありますが、自分の他にも、創作という業を抱えている人がたくさんいること、その人達が、小説を書かない人からみたらしょうもないと思われそうなことで狂ったり泣いたりすることを知って、ほっとしたのです。私だけが狂人じゃないんだと思って。
 狂人=同志って意味で使ってるよ。

 まあとにかく、本格的に夏休みが始まる前に書き終えることができて本当に本当に良かったです。

 あと、今回は新人賞を獲るのではなく、芥川賞を狙えるくらいの強さというのを意識して書きました。
 昨年度の賞レースでは、新人賞を獲るところまでしかイメージできてなくてあの結果だったと思うので、テーマも表現力も、もっと強くしないとと思って頑張りました。二位狙いじゃ三位以下になっちゃうんですよ。一位を狙ってもダメで、圧倒的な一位を目指さないと一位を取れない。
 芥川賞ですって。まあ言うのはタダなのでね。
 タダなので、むしろ積極的に大言壮語していきたい。言語化できてないと実現もしないと思うので。

 ここまで読んで、「は? お前群像に出すとか言っていなかった?」という記憶力抜群な読者がいらっしゃるかもしれません。
 確かにnoteで、群像に出そうかなと言っていました。方向転換です。

 今回、題材が私にとって馴染みの薄いものだったので、そして純文学ともあまり相性がよくなさそうだったので、どの賞に送るかずっと迷っていました。
 前の先生には文藝がいいんじゃないかと言われていたし、今の先生には最初のうち群像がいいのではと言われていました。そして自分自身と文學界の相性が良さそうだとずっと思っていました。ただ、作品によって送るべき賞が揺れ動くのかなと思っていたので、確信を持てなかったのです。
 先日、今の先生の講義の際に、やっぱ文學界かもというアドバイスをもらいました。その理由を(そして、文藝でも群像でもない理由も)教えて頂いて確かに、と納得できたので、群像ではなく文學界に送り込むことにしました。サイズ的にも文學界サイズになったしね。どの賞に送るかというポイントは、その際にざっと教えてもらったので、次作の送り先選定に活かそうと思います。

 なんとか終わったぜー!! イェイイェイイェイ!

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