先週日記

 あまりに逼迫していると、その時思ったことが言葉に出ないことがある。
 という訳で先週日記。


SNSで話していい話

 SNSで子供のことをいつまで話していいものか問題について、ネット上の友人と話をしていた。
 幼稚園児が誤解からめちゃくちゃ可愛い発言をしたとか、歩き始めたばかりの子供が、こういう可哀想で可愛い失敗をしたとかいうツイートはバズりやすい。逆に子供がこんなひどいことを言った、どうやって育児したらいいのという相談も、SNSではよく交わされる。
 それらは親本人が体験したことではあるが、子供の体験でもある。
 それを子供の許可を得ずに、勝手にSNSにあげていいのだろうか、ということである。
 千葉県知事は、一時期子供のネタで大いにSNSを沸かせていたそうだが、今は子供に書いていいか聞く事前許可制を取っており、最近はほとんど不許可となっているそうだ。

 SNSで子供のネタについて話すのが良くないと思われるのは、不特定多数の人に知られてしまうからだろう。
 じゃあ、リアルでなら言ってもいいんだろうか。
 それも限りなくグレーな気がする。
 私はもう育児関連のつぶやきをどの媒体でもほとんどしていないけれど、現実の世界で、ママ友に子供の話をすることはある。
 まだ子供の自我がそこまで育っていないので、遠慮なく話してしまっているが、もう少し大きくなったら、またママ友と子供自身がそれなりに仲良かったら、「〇〇ママに余計なこと言わないでよ」とならないだろうか。子供の性格によっては「まだ私のことを直接知らない人しかいないSNSでぼやいてくれた方がマシ」になるのかも、と思ったりした。
 
 これは多分、話す内容とか、どこまで詳細に話すかとか、フォロワー数がどれだけいるかとか、そのママ友がどれだけおしゃべりか(リアルの場合)といった、様々な要素によるのだろうから、SNSでもリアルでも、子供の話は全部駄目! と一概に言えることではないのではないかとぼんやり思った。
 なぜなら、先にも言ったように、子供がしたことは親が体験したことでもあり、親の悩みの種でもあるからだ。子供にまつわることを全部言わないで抱え込んでしまうと、今度は親にも問題が生じるだろうし、子供つながりで仲よくなった人に、自分の子供の話を全くしないなどということは、コミュニケーションのあり方として不健全だ(特にリアルの場合)。
 私なんかは、もし親が近所の親世代の人にべらべらと私の反抗期のことや初恋がいつだったかを話されたらマジでやめろ、まだSNSで匿名で書いててくれた方がいいと思うだろうなと思うけれど、内容によっては「そんなことまでSNSに垂れ流してるの、気持ち悪い」と思ったり、「私の話は親のフォロワー数増、承認欲求を満たすための道具じゃない」と思ったりするだろう。
 結論が出る話ではないのだけれど、つらつら考えてみた。
 私個人のことを言うと、noteでは子供がああしたこうした、私はこう悩んでいるという話をたまに書くので、書き方を考えなおしてみてもいのかもしれないと思う。まあ、そこまで具体的な話を書いてはいないし、何万もフォロワーがいるわけではないのだからいいのでは、というのはあるけれど。

お弁当屋さんの話

 近所に何の変哲もない弁当屋がある。フランチャイズ店らしいのだけれど、ここ以外に同じ名前の店を見たことがないし、店の名前が書いてあったビニールの庇は全部剥がれて骨組みだけになっていて、見た目はほぼ廃業状態である。地元民であっても、利用したことがなければとても営業しているとは思えない。だが、その店が私はかなり好きだ。
 注文してから揚げてくれるので、なんでも美味しいのである。

ほら、美味しい。
こーゆーのでいいんだよこーゆーので。

 これはたまにしか頼まない唐揚げ弁当だけれど、がっつりたんぱく質を取って仕事とか執筆とかをしたい時はこれを頼む。普段は海苔弁当。
 このお店、おばあさんが一人でやっている。普段は、朝や昨日の夜の残り物か、S&Bのペペロンチーノソースを使ったパスタという侘しい昼食の私は、一月~二週間に一回ぐらい海苔弁当を買いに行く。最近やっと店のおばあさんと顔見知りになって、「今日は寒いですねえ」とか話すようになった。
 このおばあさんが弁当屋をやめてしまったら、おそらく後継者はいないだろう。できるだけ長く続いて欲しい。

かんかんの話

 少し前に、缶ペンケースが無い! という話をしたが、メリーチョコレートは今年もムーミンとコラボしていた。数年間デパ地下スイーツだったメリー×ムーミンは定番化して、ショッピングモールに下りてきたらしい。

 しかし。

ぐぬぬぬ……

 売り切れである。なにくそ、とネット注文したよね。知らない百貨店の知らないオンラインショップで。交通費を出すことを思ったら送料なんて。
 今の缶ペンケースはまだ使えるので、このニューにょろにょろ缶ペンケースは、今のが壊滅的に使えなくなるのをじっと待っている。

メイクの話

 最近、息抜きにインスタの検索ページ? オススメページ? をだらだら見るようになった。あれは一度特定のおすすめを見ると、似たような投稿を載せてくるようになる。今の私のその欄は、粘土状のデカ生地から美味しそうなパンを作る動画と、付け爪販売している人の付け爪写真と、地域のおすすめ飲食店の調理動画と植物、そしてメイクである。
 眉、リップティント、ベースメイクと少しずつ刷新しつつある私。当初ルナソルの銘品アイシャドウパレットを買うつもりでいたが、KATEの新作、ポッピングシルエットシャドウのPR記事(?)をそこで見て以来、欲しくて欲しくて震えているのである。
 
 ところでどうでもいいんですが、インスタの投稿、けっこうくだらないの多いよね。「こういう行動は嫌われる十選」というような「〇選」みたいなの、「そりゃそうだろ……」というのしかなかったりするし、「子供の教育に良くない行動〇選」が、「家計が苦しいから子供にきつく当たっちゃう→この家計診断試してみて!」になったりしている(要は、その家計診断アプリの提灯記事なのである)。

 まあいいや。KATEの新作アイシャドウの生地も、アンバサダーとやらに認定された人が書いている提灯記事である可能性はあるのだけれど、私はいいなと思ったのである。
 アイシャドウパレットというと、二重幅のところに入れる締め色と言われる濃い色がセットされているのが一昔前の基本だった。しかし、私の目にはあれがなんだかはまらないのである。二重幅の広さが合わないのか、塗り方が悪いのか分からないが、どうしても締め色の線がすぐに二重幅の上あたりに移ってしまって、みっともなくなる。
 その点、新作アイシャドウ、いや、最近の「韓国メイク」と呼ばれるメイク方法では、締め色を使わずに、色を重ねて立体感を出すようになっているのである。

 ここまでが前置きなのだけれど(前置きが長い)、この商品、イエベ春という私の肌色に合うはずの「シナモンポップ」色がどっっっこにもないのである。
 そりゃ、インスタで見てからドラッグストアに行こうと腰をあげるようになるまで長かったけどね? まさかこれほどまでとは思わなかった。
 ある日の夕方、子供の習い事の教室が入っている建物の中のドラッグストアにダメ元で行ったところ、そこには五色中四色があった(一番人気のシナモンポップはなかった)。他の店では二色しかないとか、一色しかないという店もあったから、「ここならもしかしたら在庫にシナモンポップがまだあるかも……」と、店員に聞いてみたが、やはりシナモンポップはなかった。
 その店員さん、私と近い年齢か、もうちょっと上くらいの人だったのだけれど、私が残念そうにしていたら、ささっと発注をかけてくれて、次善の「グレージュポップ」を、「一応とっときましょっか!」と取り置きをささっと決めてくれた。
 「えっ、シナモンポップが手に入らないなら要らない……ちょっと押しが強い……」と引いてしまう人もいるかもしれないけれど、その日の私はその反応の速さに救われたのだった。
 後日、やっぱりシナモンポップはメーカー欠品していて、入る見通しが立たないと連絡があったのだけれど、「でも気にして見てますね! 多分メーカーさんも急ピッチで生産してるはずですし、ふらっと入ってくるかもなんで!」と言ってくれてとても心強かった。
 心強かったので、別にグレージュポップを買ってもいいなと思ったし、もし人気が落ち着いてシナモンポップがちゃんと手に入るようになったら、この店で、この店員さんからシナモンポップを買いたいな、みたいなことを思ったりした。

 今週はそんな感じで。

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