見出し画像

【試合観戦記】 8/23楽天2-1西武「額に入れて飾りたい!」35歳鉄人、迷わず狙ったE難度の好走塁

2022年3/29~4/1以来の4試合連続1失点以下

木曜日の試合評で楽天投手陣が4試合連続で1失点以下に抑えるとは考えにくいと書き、いくら貧打の西武でも1点どまりは考えずらいのでは?と書いたんですが、ごめんなさい。楽天投手陣は優秀でした!

(いっぽう、西武は9回までにあげた得点が5試合連続で1点どまり)

8/18以降の4連勝中は投手陣が本当に素晴らしい。
先発も今シーズン3度目となる4戦連続のQSを記録するが、とくにリリーフ陣がナイスピッチングを繰り広げている。

この試合では8回に登板した鈴木翔が富士大同級生・佐藤龍に死球をぶつけて満塁とし、場内騒然としたなか動揺隠せず押し出し四球を与えてしまうシーンがあったものの、トータルでは救援陣の健闘が光る。

4連勝中のべ12人が起用され、11.2回・打者45人に対し、奪った三振は14個(四球3、死球1)。
三振率は31.1%にのぼり、K-BB%は24.4%を記録しているのだ。

12人中、三振ゼロで終わったのが8/18○L1-6E(楽天モバイル)の8回に登板した宋家豪だけで、他11人は全員三振を奪っている。

なかでも弓削だ。2回3K。とくに逆転サヨナラ劇を呼び込んだ8/21○H1-2xE(楽天モバイル)での1点ビハインド9回の登板。4番・山川、5番・近藤といった若鷹軍団の心臓部を連続三振にしたシーンは、今季の弓削のハイライトの1つになってくる。

試合展開

楽天=1番・小深田(二)、2番・村林(遊)、3番・辰己(中)、4番・阿部(指)、5番・鈴木大(三)、6番・フランコ(一)、7番・小郷(右)、8番・石原(捕)、9番・中島(左)、先発・藤井(左投)

西武=1番・外崎(二)、2番・源田(遊)、3番・佐藤(三)、4番・山村(一)、5番・野村(指)、6番・ガルシア(指)、7番・蛭間(右)、8番・古賀(捕)、9番・西川(中)、先発・松本(右投)

両軍のスタメン

辰己の第6感

今年は強振を控えてコンタクトを重視し、打率の上昇と引き換えにホームランの発生頻度が減ったかにみえる辰己。将来的には島内に続く生え抜きで20発も目指せる打者だと思っていただけに、安定感に喜びつつも、残念な思いもいっぽうであったのだ。

その辰己が、青山体調不良でブルペンデーとなり緊急先発した松本から、初回に先制パンチの5号ソロ。

内角狙いの150キロが真ん中高めに甘く入ったところを打ち砕いてバックスクリーン右へと運ぶ一撃は、インパクト大だった。

試合後、報道陣に前日は奥さんとベルーナドームでオリックスvs西武戦を観戦して予習していたことを明かした辰己だったが、それ以上に興味深いコメントを残していた。

「第六感がここで降ってきたっす。基本的に1打席目の初球振らないんですけど、勝手に体が動いた」(日刊スポーツ)

基本的に1打席目の初球は振らないんだけど、勝手に体が反応した。貢献できてよかった」(河北新報)

そうなのだ。辰己は1打席目の初球は基本見てくる。

ここまでの1打席目初球スイング率は14.0%。
昨年比21.7%から7.7%ダウンでさらに振らなくなっていた。

初球107球の内訳を確認すると、下記になっていた。

見逃しストライク 51球 (47.7%)
ボール 41球
(ここまで92球、86.0%)

空振り 2球
ファウル 5球

インプレー打球 8球 (安打5、凡打3)

1打席目初球107球の結果

さらに言えば、今季の150キロ超え成績は、39打数8安打、4二塁打、4三振、1四球、1死球、打率.205と、あまりふるわなかった。当然ウォーニングゾーン以遠まで飛ばした打球もゼロだった。

だから、辰己が言うとおり「第六感がここで降ってきたっす」ってことなのだろう。

結局、2回以降は小刻みな相手継投の前に1点しかとれなかったことを考えると、貴重な先制弾になった。

額に入れて飾りたい大地の神走塁

2点目をあげた4回の加点劇は、鈴木大の好走塁が大きかった。

NHK BSのワースポMLBやフジCSプロ野球ニュースでテレビディレクターとして活躍し、ライター業もする岩国誠さんもXで絶賛。

これ、マジ凄かった。

今季、楽天2塁走者が三ゴで三進したケースはここまで3回あった。(5-4-3併殺時の三進は除く)

4/27○E4-1M(ZOZOマリン)、1点ビハインド5回1死2塁、太田の三ゴで・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2024』でどうぞ。

楽天イーグルスを周囲よりも“半歩”詳しく知りたいあなたへ──

プロ球団創設20周年目のペナントはいよいよ勝負の夏へ! 混戦を制してCS本拠地開催権をえる2位まで登りつめたい!

あなたの野球観戦の「良き伴走者」を目指して。さまざまなデータをふまえ、X(旧Twitter)では書けない踏み込んだコラムを月10回以上を所収。ただいま新規読者さん募集中!今年はこちらで野球をともに楽しみませんか?

《読者さんの声続々!》「観る野球から考える野球へ。過程を検証する姿勢、セオリーを疑うことで見えてくる景色の提示など、野球の奥深さを覗くことができます。こちらを読むようになってから、本棚に野球の関連本が増えました」(東海在住40代男性さん)

★ご登録は下記からどうぞ! あなたのご参加お待ちしてます!

ここから先は

1,023字 / 2画像

¥ 100

この記事が参加している募集

読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。