【試合評】開幕前に指摘した瀧中課題点。マルモレホス致命傷~5/27●楽天1-8ヤクルト

開幕前に指摘済みです

まさか同一打者に3打席連続で一発を食らうとは...

これは想定外だったが、瀧中がそうなるかもしれないハイリスクを抱えていることは、開幕前の下記記事で指摘したことだったので、さもありなん、遂に恐るべき日が来てしまったかという感じだ。

それ以上に問題なのは、石井監督が指摘した「今季ほぼほぼの試合で先取点を先に与えて、得点取った次の回に失点してという感じできている」ことなのだ。

先制点の献上は8試合中5試合にも及ぶ。味方得点直後には被OPS1.272、被打率.432と打たれまくっているのだ。

指揮官が嘆くとおり、これではチームに良い流れを引き込むことはできないし、自身の白星も遠ざかってしまう。

今年は奪三振率も低下している。

過去2年、5.80→6.51で推移してきた数値が3年目に入って4.24に低下している。そこへきて被本塁打の激増だ。

これらにより、投手本来の力量を示すFIPは、防御率3.36よりも悪い4.74を指し示している。

幸いにも今年はファームで先発戦力の底上げに成功している。先発は辛島が2年ぶりに好投してキャリア通算50勝を飾ったし、藤井、高田孝といった大卒2年目も着実に力をつけてきている。

代替戦力は下で待機中。石井監督が瀧中をどう処遇するのか注目したい。

試合展開

ヤクルト=1番・山埼(右)、2番・塩見(中)、3番・太田(左)、4番・村上(左)、5番・中村(右)、6番・オスナ(一)、7番・長岡(遊)、8番・濱田(左)、9番・奥村(二)、先発・高橋(左投)

楽天=1番・西川(左)、2番・小深田(遊)、3番・浅村(二)、4番・島内(指)、5番・渡邉佳(三)、6番・辰己(中)、7番・マルモレホス(一)、8番・炭谷(捕)、9番・田中和(右)、先発・瀧中(右投)

両軍のスタメン

マルちゃん5月に入りOPSダウン中

タッキーの話はそのくらいにして、本稿ではマルモレホスについて言及したい。

5/20(金)●E0-1Bにヒットを打って以来、これでちょうど1週間ヒットなし、23打席ノーヒットになってしまった。

これにより、5月に入ってNPBにも慣れ、これから打撃も本領発揮かなと期待が高まっていたのに、5月の月間打率は・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2022』でどうぞ。

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