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【試合感想文】 7/22楽天1-2西武: 村林・小深田・小郷・浅村。初の上位4人ノーヒット

狐につままれたような敗戦

楽天の1番から4番スタメンまでそろって無安打に終わったのは、4/9●E1-10M、4/20●E1-3B、5/20●M6-1E、5/23●E0-8Bに続く今シーズン4度目。(村林はヒット性の当たりだったが・・・)

7/2○E-Mの初結成を起点に11勝1敗を誇ってきた「1番・村林一輝、2番・小深田大翔、3番・小郷裕哉、4番・浅村栄斗」ラインでは初のできごとになった。

それにしても、接戦1-2のロースコアだったこともあって、負けたんだけど、なんだか負けた気がしない西武13回戦になった。これでこのカードは4勝8敗1分、4連敗だ。

試合にはまさかの報せも飛び込んできた。

松井裕樹が特例2023で抹消という激震に見舞われながらも、チームは指揮官が後半戦の課題としてあげた「どれだけ失点を少なくしてチームに勝つチャンスを与えてくれるか」を達成する失点抑止をみせた。

先発・辛島は6回途中2失点。
技巧派ならではの面目躍如でよく投げてくれたと思う。

立ち上がりコントロールが不安定でばたついたが、最後投げきった。

得点圏に走者を背負った2死2,1塁、5番・呉念庭にインコース投げきりで二ゴ撃退。5球勝負の4球目まで徹底してアウトローに球を集めて2-2とし、勝負は一転してインコースへ。外に意識集中していた呉の思惑をみごとにはずした。

翌2回はわずか10球での三者凡退。

6番・長谷川信哉から下位にくだる打順で、3者とも追い込む前のカウント球を打たせてとる投球術。とくに7番・平沼翔太の二ゴは止めたバットに当たる中途半端なもので、持ち味を発揮した。

緩急差30キロ以上でも4打数ノーヒット。

なかでも3回2番・源田壮亮との対決は圧巻。137キロ速球→99キロカーブと38キロ差でイージーな中飛に討ち取ったのだ。

1失点目を喫した4回2死1塁、長谷川の左中二の結果球も低めに制球されていた。もしレフトが経験者の岡島豪郎や西川遥輝だったら追いついていた打球かもしれないということで(レフトは本職ではない阿部寿樹だった)、失投らしい失投は、5回2死2塁で源田に許した右中三。低めに制球したいチェンジアップがインハイ寄りに抜けたあの1球だけと言えそうだ。

試合展開

楽天=1番・村林(遊)、2番・小深田(二)、3番・小郷(右)、4番・浅村(指)、5番・鈴木大(一)、6番・フランコ(三)、7番・阿部(左)、8番・辰見(中)、9番・太田(捕)、先発・辛島(左投)

西武=1番・岸(右)、2番・源田(遊)、3番・外崎(二)、4番・マキノン(指)、5番・呉念庭(一)、6番・長谷川(中)、7番・平沼(三)、8番・古賀(三)、9番・蛭間(左)、先発・今井(右投)

両軍のスタメン

今井のスライダーを攻略!...したが...

やはり、もったいなかったのは5回の無死満塁だ。

先頭の阿部が苦手とするインコース撃ちで中前に運ぶと、続く8番・辰己の体勢崩されたひっかけゴロが相手の連携ミスを誘って内野安打に。さらに9番・太田のバント処理時に捕手・古賀悠斗の3塁スローイングが悪送球で無死満塁に。

もらったチャンスの絶好場面で得点圏打率.375の1番・村林に打席がまわる。しかし、この後に入った点はわずか1点だった。

村林はよく応戦したと思う。

結果球はスライダーだった。

この日、楽天打線は今井の当該球に四苦八苦。下記表のとおり・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2023』でどうぞ。

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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。

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