【検証】低反発バット導入のセンバツ。ヒット1本で2塁走者はどのくらいの頻度で生還できたのか?

健大高崎の初優勝で幕を閉じた第96回選抜高校野球大会。低反発バット(正しくは新基準バットと言うらしいが)導入により、打球が飛ばなくなり本塁打は3本にとどまった。

この数は金属バットが導入された1975年以降では最少だという。しかも、1本はランニングホームラン、もう1本は映像をよく見返してみるとファウルだっただけに、事実上1本と言えそうだ。

打球が飛ばず、外野が前進守備を採用するケースが増え、ヒット1本で2塁走者がホームに帰ってこれないケースが目立った。

2022年のセンバツでは当該状況での2塁走者の本塁生還率は64.3%だったが、今大会は48.0%まで激減した。75機会の全履歴は下記のとおりだ。

ただし、この48.0%はあくまでも平均。アウトカウントによって数値は変動する。アウトにまだ余裕のある0アウト1アウトのときは27.8%。攻撃側は無理をせず、2塁走者は3塁ストップするケースが多くなる。

いっぽう、アウトカウントに余裕のない2アウトのときは66.7%の生還率だった。0アウト1アウトのときは考慮しなければならないライナーバックなどのリスクがないので、ランナーは大胆かつアグレッシブな走塁ができるから、数値が跳ね上がるのだろう。

とりま、備忘録としてココに置いておきます。【終】


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