【'21春ファーム】スカウティングレポート~#36 前田銀治
ファームは開幕8連勝
1軍の開幕から一週間早く3/19(土)に戦いの火ぶたが切られたファーム。現在イースタンリーグでは楽天が開幕8連勝を記録し、2年ぶりVへ好発進を飾っている。
そのなか、ルーキーたちも出場機会を与えられ、実戦のなかで新生活のスタートを切った。
昨秋のドラフトは、右投右打の高卒外野手を4人も指名したことが話題になった。
ドラ1の吉野創士(昌平高)を始め、3位・前田銀治(三島南)、育成2位・柳澤大空(日大藤沢高)、同3位・大河原翔(東海大山形高)、4人ともパンチ力を秘めた打撃を看板にする素材型だ。
球団創設以来、生え抜きの右の大砲候補が育たない楽天。長年の懸案解決のため、球団も本腰を入れるかたちに。その本気度は、金森栄治、岡田幸文、牧田明久、今江敏晃といった有力指導者をファームに重点配置したことでも、うかがえるものになった。
そのなか、今回は泉犬鷲寮の23号室に入寮し、とびきりのスマイルが早くも人気になっている前田についてクローズアップしてみたい。
ドラ3をクローズアップ!
前田については、先日Twitterでツイートした。今回はこのツイートの落穂拾い、捕捉をしてみたい。
Twitterに書いたとおり、はやくも2軍でエラーを2個記録している。
現在12球団のファームで複数失策を記録する外野手は、DeNAの勝又温史、中日の石岡諒太と銀次の3人だけ(いずれも2個)。
そのうちDeNAの勝又は投手として入団し、昨秋の宮崎から野手転向した急造外野手である。という点を考慮すると、事実上は前田と石岡の2人というイメージになる。
エラー2個はいずれも落球
エラー1個目は3/26○E10-6(カーミニーク)の落球だ。
9回無死1塁、左打者が右翼線沿いに打ち上げた右邪飛コース。追いかけて落下点に入ったかに見えたものの、目測を誤って捕りきれず。その直後、打ち直しの機会をえた打者にヒットを弾き返されてしまった。
2個目は4/1○E7-5DB(森林どり泉)、これまた落球である。
2回2死走者なし、右中間寄りの中飛コースだった。落下点を誤り、自動車バックで捕球しようと試みたものの、その頭上を越されて打者走者に二進を許したエラーだった。
どちらのエラーも、春特有の強風の影響を受けたもの。
とはいえ、条件は両軍同じ。もっと言えば、この時期は全国どこでも春の嵐が吹き荒れる季節である。そのなか、他の外野手は複数失策していないのに、前田は2個喫しているという点は、課題山積と言えそうだ。
エラーはつかなかったものの、拙い守備で・・・(続く)
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