【プレイバック】楽天イーグルス 4月10日のベストゲーム
両雄による白熱した投手戦
楽天の「今日は何の日?」 今回は4月10日を振り返ってみたい。
通算成績は5勝7敗。2014年まで黒星が多かったが、直近5年で盛り返して現在4連勝中である。
◎楽天の4月10日戦績
ざっと眺めると、初代エースの懐かしい登板が多い。なかでも書き記すべきは2008年の壮絶ドラマだ。
この年、岩隈久志は防御率1.87を記録し、パリーグ最優秀防御率を受賞。わずか0.01差で次点につけたのはダルビッシュ有だった。2008年4月10日は、激しいタイトル争いを繰り広げた両雄による、この年唯一の直接対決。クマは8回3安打1失点と好投をみせたが、ダルの9回3安打無失点の前に惜敗する。
しかし、翌年のWBCまでの交流を経て、両雄の関係は年齢の差を乗り越え《自他ともに認める絆》へ昇華していく。以降、MLBに活躍の場を移すまで、直接対決における岩隈のピッチングは本当に神がかっていた。
1年後の2009年開幕戦は6回1失点でリベンジ成功(ダル9回3失点)。2010年4月24日では9回2安打無失点の完封勝利を飾ると(ダル8回3失点)、同年5月8日の再戦では勝敗つかずながら9回7安打無失点(ダル9回無失点)。5歳年下の好敵手の存在が、岩隈から力量以上の力を引き出していた。
譲った左腕vs譲られた右腕
2012年4月10日は楽天主催による甲子園でのナイトゲーム。その5年後に背番号11を譲り渡し、譲り受けることになる塩見貴洋vs岸孝之のマッチアップになった。
結果は岸8回途中6安打無失点に対し、塩見は8回9安打4失点。試合後、闘将は「ホームランを打たれてからガタガタになったな」と総括。大卒2年目左腕を攻略したのは、今では頼もしい鷲の主砲、浅村栄斗の一発だった。
その他にも注目すべき4月10日がある。
2015年は出戻りレイによる《NPB史上初40代外国人投手の開幕3戦3勝》の2勝目だった。昨年は移籍してきた福井優也が714日ぶりの白星を挙げ、2016年以来2度目の西武戦シーズン勝ち越しに貢献している。
shibakawa激推しのベストゲーム
しかし、今回ベストゲームに強く挙げるのは2016年4月10日である。
梨田政権1年目、桜咲き乱れる仙台に日本ハムを迎え撃った週末3連戦の第3戦目だ。この試合を1-0で取ったチームは『球団通算700勝』を達成。3カード連続の勝ち越しを決めて単独1位へ浮上。大観衆のなか登壇したヒーローは・・・(続く)
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