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【戦評】回先頭斬り以外にお知らせしたい、涌井秀章快投もう1つの要因~7/29○楽天5-1ロッテ

今後に影響与えそうな東條の抹消

前夜の大乱打戦はサヨナラ勝ちを収めたロッテにも傷跡を残した。

この日、楽天は森原と久保を入れ替えたが、ロッテは総勢6人の大移動に。井口監督は東條、山本、石崎を抹消する代わりに、2軍から唐川、南、永野を上げてきた。

イーグルスにとって大きいのは、東條の抹消だと思う。

右サイド投げの宿命か、今季も左打者には分が悪くて被打率は.462。
一方、右打者には.217と数字を作っていた。

御多分に漏れず、楽天の右打者も6打数1安打、1二塁打、3三振。昨夜ブラッシュが放った中越え二塁打が、楽天右打者による唯一のヒットと苦しんでいた。

もっと言えば、昨年、楽天右打者は東條に完璧に牛耳られてしまった。
その対戦成績は21打席ノーヒット、9三振、4四球。あの浅村も6打席で快音なく、打ち返した打球も内野どまりにされていた。

6連戦の2戦目を前にして「右打者キラー」の抹消は、浅村、ロメロらを抱えるイーグルスには追い風。また、井口監督にそのような判断をさせるに至った前夜の島内4号ソロは、試合外でも効果を発揮したと言えそうだ。

安心感広がる好ゲーム

そんな入れ替えのあったなか始まった8回戦、久しぶりに穏やかな心で安心しながら観戦することができた。

調べてみると、楽天が初回に先制し、5回6回7回8回それぞれの裏終了時に楽天がリードを維持して勝ったゲームは7/16○E7-4L以来、じつに11試合ぶり。

心配された空模様も、5試合ぶりに降雨なしだ。

7回3安打1失点で自身初の開幕5連勝を決めた先発・涌井の快投と、浅村の先制12号2ランに始まりロメロ9号ソロをも飛び出した投打かみ合う理想の展開が、幕張から梅雨空を退散させるかたちになった。

全日程の28.3%を終えたチームは2位、34試合18勝15敗1分の貯金3へ。

各種戦績は7月11勝12敗1分、直近10試合3勝6敗1分、ロッテ戦6勝2敗、ビジター5勝6敗、先制ゲーム12勝5敗1分へ。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと1.5、3位で並ぶ西武、ロッテと1.5、5位・日本ハムと3.0、6位・オリックスと4.5になっている。

◎両軍のスタメン

楽天=1番・小深田(二)、2番・鈴木(三)、3番・茂木(遊)、4番・浅村(指)、5番・島内(左)、6番・ロメロ(右)、7番・銀次(一)、8番・太田(捕)、9番・辰己(中)、先発・涌井(右投)

ロッテ=1番・福田秀(中)、2番・中村(二)、3番・マーティン(右)、4番・安田(三)、5番・井上(一)、6番・菅野(左)、7番・レアード(指)、8番・柿沼(捕)、9番・藤岡(遊)、先発・小島(左投)

◎試合展開

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涌井が投げるとき浅村は打つ

今季12度目の初回先制点は、涌井先発時にOPS1.444の打棒をみせる主砲の12号2ランによるものだった。

ヒットで出塁した鈴木を1塁に置く1回2死1塁。
初球は外角低め真っすぐで見逃しストライク、捉えたのは0-1からの2球目になった。

前回7/1〇E5-3M対戦時の小島撃ち5号3ランは・・・(続く)

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