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【戦評】「しめしめ」。両軍バッテリーがほくそ笑んだ攻防劇~8/6●楽天1-3ソフトバンク

松井の再出発を援護できず

6/27○E18-4F以来の登板になった背番号1は及第点。
5回3失点と懸命に試合を作ったのに、スコアは1-3の惜敗になった。

敗因はひとえに打線のふがいなさ。松井の仕切り直し再出発を援護できず。
初回1、2番の短長連打で1点先制しながらも、2点目以降が続かなかった。

塁上は毎回のように賑わしたが、今季最多の13残塁。
合計6イニングで複数走者を置いたまま攻撃終了する場面があり、二桁残塁での敗戦は今季初になった。

12球団最多得点を誇る今季の楽天打線、その特徴は高い四球獲得能力と三振の少なさに尽きる。四球176はリーグ最多、三振285はリーグ最少を記録している。

しかし、本戦は四球8個を選びながらも、12三振がマズかった。
12三振中じつに10個が走者有の場面で奪われていた。

7/26○E5-4B以降、両外国人打者が共にスタメン名を連ねるケースが減ってきたが、この日は3番・ブラッシュ、5番・ロメロ、中軸に据える布陣を敷いた。

ところが、両外国人が揃って今季初の無安打に。
合計10打席のうち得点圏でまわった5打席で全て三振に倒れ、1試合3三振はブラッシュ今季4度目、ロメロ今季初だった。

投手陣は継投に入った6回以降も奮闘をみせている。
バタバタしたシャギワ、池田駿の尻拭いを久保が務めると、津留崎、安楽とつないで無失点。

一方、打線は投手陣の頑張りに報いることができず、12球団1位の防御率2.72を記録する若鷹救援陣から点を取れなかった。

分岐点になった浅村の併殺

ホークスは先発・笠谷が2回1失点でオープナーを務めると、3回から登板した第二先発・板東が5回まで零封してのプロ初勝利。

板東との対戦で、注目どころがあった。

2点を追う5回1死走者なし、打席には3番・ブラッシュ。
板東との2巡目対決に突入した場面になった。

僕が敵軍指揮官なら、中軸との2周り対決を回避したい。一発長打を秘めるブラッシュ、浅村、ロメロと続く局面のため、工藤監督も(右打者に打たれているが)右サイドの津森あたりを投入してくるのでは?と予想したが、実際は続投。

ブラッシュは四球で1塁に歩いて「よしよし」と期待感を高めたのもつかのま、1死1塁で4番・浅村の4-6-3併殺も、勝敗を分けるポイントになった。

これで全日程の34.2%を終えてチーム成績は2位、41試合22勝18敗1分の貯金4。

各種戦績は、8月3勝2敗、直近10試合6勝4敗、ソフトバンク戦4勝5敗、楽天生命パーク15勝10敗1分、先制した試合15勝7敗1分、2点差以内7勝8敗1分に。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと1.0、3位・ロッテと2.0、4位・日本ハムと2.5、5位・西武と3.0、6位・オリックスと5.5になった。

◎両軍のスタメン

ソフトバンク=1番・松田(三)、2番・バレンティン(指)、3番・柳田(中)、4番・中村晃(左)、5番・栗原(右)、6番・川島(二)、7番・今宮(遊)、8番・明石(一)、9番・甲斐(捕)、先発・笠谷(左投)

楽天=1番・小深田(遊)、2番・鈴木(三)、3番・ブラッシュ(右)、4番・浅村(二)、5番・ロメロ(指)、6番・島内(左)、7番・内田(一)、8番・太田(捕)、9番・田中(中)、先発・松井(左投)

◎試合展開

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若鷹バッテリーがほくそ笑んだ「しめしめ」

8月に入っても12打数7安打と好調の・・・(続く)

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