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【試合評】主砲今季初3三振。令和の怪物150キロ超え61球連発になす術なし~11/6●楽天4-5xロッテ

今季4度目のサヨナラ負け

今シーズン4度目のサヨナラ負けが、負けられないCS1stステージ初戦に記録されるとは・・・

2回に楽天が相手エラーで1点先制。
しかし3回に3点を奪われ逆転を許して、2点ビハインドの展開でゲームは進んでいった。

打線は令和の怪物の好投に遭い、打線は2点目が遠い。
戦況は1-3のまま膠着し、後半戦へとなだれ込んでいく。

そのなか7回だった。
イーグルスが反撃に成功する。

制球難で独り相撲の二番手・国吉を引きずりおろすと、2死満塁で火消しに出てきた三番手・唐川の失投を、島内打点王が鮮やかに弾き返していく。

打球は左中間を破る走者一掃のツーベース!
4番の仕事で4-3と再びリードを取ったが、松井、宋家豪がともに失点。

12球団1の防御率2.75を記録する鉄壁リリーフ陣を牽引してきた両人が、同じゲームで点を奪われたのは今季初のことになった。

8回松井の投入。個人的には松井がいつもの調子なら、理解できる作戦だと思う。

あの場面は3番・中村奨から始まる中軸との対決だっただけに、背番号1のマウンド支配力で確実にゼロを入れたいという監督心理はうなずける。

しかし、松井は故障明けだった。

復帰後、秋季教育リーグ2イニングと打撃投手だけで、ほぼぶっつけ。しかも、いつもとは違う8回に投げさせた采配は、少し無理があったのかもしれないとも思う。エチェバリアが宝くじを引き当てたから、そう見えてしまうのかもしれないが、少し疑問の残る継投だった。

点差はわずかに1点。しかし、打点付きは楽天が島内3点二塁打の1打席に対し、ロッテはレアードの2点タイムリーを皮切りに4打席もあったことを考えると、「負けに不思議の負けなし」だったのかもしれない。

◎試合展開

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◎両軍のスタメン
楽天=1番・山崎剛(遊)、2番・岡島(右)、3番・浅村(二)、4番・島内(指)、
5番・鈴木大(一)、6番・茂木(三)、7番・渡邉佳(左)、8番・辰己(中)、9番・太田(捕)、先発・則本(右投)

ロッテ=1番・荻野(左)、2番・マーティン(指)、3番・中村奨(二)、4番・レアード(一)、5番・安田(三)、6番・山口(右)、7番・岡(中)、8番・藤岡(遊)、9番・加藤(捕)、先発・佐々木朗(右投)

石井監督「キャッチャーがサイン出しづらい球の精度」

今季はロッテ戦の防御率1.61を誇った則本だったが、大舞台で本領発揮できなかった。

ストライク率58.9%は則本24先発中ワースト2位。
バットに球を当てさせずにストライクを記録する「空振り+見逃しストライク」の比率も19位と低位に沈んだ。

本人は「(直球の状態は)悪くはなかったと思います」と振り返るも、ゲーム中の小山コーチは「クライマックスシリーズということもあり少し力みがある」との見立て。試合後の石井監督も「キャッチャーがサイン出しづらい球の精度」と総括し、自他で評価にズレが生じていたようだ。

これでノリのプレーオフ通算成績は9登板1勝1敗、防御率4.50になっている。

気負いすぎて力みが生じ、そこから崩れるというパターンは・・・(続く)

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