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【試合観戦記】 7/10楽天5-18ロッテ:1アウトもとれず。涙の松井友飛に89%同情する理由。大敗で再確認できたレジェンド右腕の凄さ

風速最大18m。マリンの浜風大暴れ

わずか50日間に2度目の18失点炎上。
しかし、「しゃーないよ、これは。。。」

ケガ人が出なかっただけでも良し。
楽天ナインをあまり責めることのできない、気の毒な敗戦になった。
(それより敗色超濃厚のなか5点とったところは良し)

まず、梅雨どき特有の蒸し暑さ居残るナイトゲームだった。
この日の千葉市は最高気温33.5度。夕方を迎えても28度あり多湿だった。

久しぶりにマリン名物の浜風が大暴れした。
ゲーム開始時から風速は二桁越え11mを計測し、7回ポランコvs弓削のときには最大18mに達するほど。

櫻井を始めマウンド上の投手の帽子が風で飛ばされる光景はもちろん、途中からファースト守備に入った茂木の帽子も飛ばされ、ホームプレート付近に突風と砂塵が吹き、外野には何度かスタンドからビニール袋やらゴミが乱入する事態もたびたび。さらに5回表から雨も降り始め、荒天は激しさを増した。

▼元・楽天の高梨雄平投手も「絶対投げたくない」言うてます。

先発・松井友は、ZOZOマリンはプロ初登板。
2軍記録を確認してもなし、開幕前のオープン戦もなしのため、全階層でマリン初登板になった。

いっぽう、ロッテ先発の石川歩はケガからの復帰2登板目。

前回6/30オリックス戦では風速13m超えのなか、風を操って粘投を発揮し5回3安打無失点で白星を飾っていた。この日も打ち上がれば打球が風に流される不確定要素のあるなか、ゴロ率52.4%と打球管理を徹底。要所で楽天打線から2本のゲッツーも計上する、ベテランの投球術だった。

マリン初登板の松井には当然、石川ほどの風使いのスキルは全くわけだ。
その点で終始手探り、不安感の中で投げていたと思う。

バッテリーを組む捕手は堀内謙伍。昨年はファームで8試合43.1回コンビを組んだものの、今年は下の公式戦で1度も組んだことがなかった。どれだけ今年の松井を把握できていたか?疑問が残った。

堀内は過去1軍ZOZOマリンで9試合47回マスクをかぶった経験がある。
しかし、最後にマリンでプレーしたのは2020年のこと。マリンで風速10m超えのなかでのプレーというと、風速11mの2019年7/27の1試合だけだった。

風で球が予想外の曲がり方、変化をみせるため、楽天バッテリーは打者のインコースを強く攻めることはできなかった。

外角狙いが抜けて内角にいく逆球をのぞけば、堀内・田中貴の捕手が内角にミットを構え、投手が内角に厳しく投げ込んだケースは、5回藤原の打席時に津留崎が147キロを投げ込んだのを筆頭に、ほんと数えるほどだった。

試合展開

楽天=1番・小郷(右)、2番・中島(左)、3番・辰己(中)、4番・浅村(三)、5番・鈴木大(一)、6番・フランコ(指)、7番・黒川(二)、8番・村林(遊)、9番・堀内(捕)、先発・松井(右投)

ロッテ=1番・髙部(中)、2番・小川(遊)、3番・藤岡(二)、4番・ソト(一)、5番・ポランコ(指)、6番・角中(左)、7番・中村奨(三)、8番・田村(捕)、9番・藤原(右)、先発・石川(右投)

両軍のスタメン

小川龍成の奇襲攻撃。どれだけ真に警戒できていたのか?

立ち上がり、1番・髙部にいきなり左翼線へツーベースを弾き返されて無死2塁。続く2番・小川にはセーフティバントから三塁線/サード前方へ捕バ安の奇襲攻撃をくらった。

これを処理しにいった堀内が1塁悪送球。ライトファウルゾーン深部まで抜ける大暴投になってしまった。

俊足で打力に乏しい小川ということで、サードを守る浅村もバントヒットの警戒はしており、いつもより前に守っていたが、どれだけ警戒感を強く持っていたか?疑問が残る。2塁にランナーがいるため3塁をガラ空きにもできず、いちおう前に守ったぐらいの認識だったのではないか。

今季、試合前時点で37安打を記録していた小川は、その29.7%に当たる11本が内野安打だった。
もっといえば内野安打11本中6本がバントヒットだった。

さらに言うと、バントヒット6本中、三バ安は5/19、5/26、5/31、6/11、7/3の5本も計上していた。いちおう前に守ったぐらいの認識ではダメで・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2024』でどうぞ。

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