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【戦評】「走塁革命」の三木楽天でひそかに急増する“気になる数”~6/27○楽天18-4日本ハム

歴史的な大勝試合に

楽天が歴史的大勝で同一カード6連戦の勝ち越しを決め、貯金を今季最大の4に伸ばした。

舞台は相手中軸の攻勢で1-1の均衡が破られ、3点差つけられた直後の5回裏の攻撃のことだった。

打者14人で7安打4四球を集中させた約42分の猛攻劇は怒涛の10得点。
2005年4/13ソフトバンク戦の3回、同年6/2オリックス戦の6回に続く3度目となる『1イニング最多得点』の球団タイ記録に並ぶ快挙になった。

楽天打線は先発全員安打で今シーズン最多の19安打をマーク。

この1週間で3度目のお立ち台に登壇した4番・浅村は3安打7打点の大暴れ。
球団記録に並ぶ7打点は自身2度目になる奮迅ぶりになった。

好調ロメロも連日にわたる猛打賞で首位打者の座をキープすると、打率.450でその下の2位にピタリつけたのが太田。ツーベース2本を含むキャリア初の4安打を弾き返した。

勝利投手は酒居。3点奪われた先発・松井がなおもピンチを招いた4回2死2,1塁で登板。火消しに成功した昨季54登板の新戦力が、移籍後初勝利を飾った。

これでチーム成績は6勝2敗の2位。7連勝と勢いに乗る1位・ロッテをゲーム差1.0で追いかけ、3位・西武には2.0差をつけている。

◎両軍のスタメン

日本ハム=1番・西川(中)、2番・大田(右)、3番・近藤(指)、4番・中田(一)、5番・渡邉(二)、6番・杉谷(左)、7番・清水(捕)、8番・野村(一)、9番・石井一(遊)、先発・加藤(左投)

楽天=1番・茂木(遊)、2番・鈴木(三)、3番・ブラッシュ(右)、4番・浅村(二)、5番・島内(左)、6番・ロメロ(指)、7番・銀次(一)、8番・太田(捕)、9番・辰己(中)、先発・松井(左投)

◎試合展開

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日ハム戦“あるある”の大量得点劇

一方、日本ハムは栗山監督が「やられたことは全てひっくるめて取り返せるようにしっかりやっていくしかない」と振り絞るのが、せいいっぱいだった。

ロック畑の音楽評論家でファイターズファンの小野島大さんが「今季ワーストゲーム」とnoteに感想を綴った翌日にそれ以上のワーストゲームを演じた。

それにしても、僕の中での日本ハム戦の印象は、僅差の接戦が多い一方、印象に残る快勝も起こりやすいイメージなのだ。

たとえば、昨年4/4○E11-2Fは球団史上初の本拠地開幕カード3連勝を飾り、5/15○E9x-8Fは球団史上最大8点差の逆転勝ちになった。

2018年7/24○E10-8Fでは山下のプロ初本塁打がサヨナラホームランになる延長11回に終止符を打つ劇勝になった。なお、このとき斐紹が仕留めた相手は、本戦の敗戦投手、玉井だった。

2017年5/17○E15-6Fは梨田監督に「何かのドラマの始まりを感じていた」と言わしめた大逆転に。立ち上がり則本が・・・(続く)

この続きは、noteマガジン『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記:2020前半戦』でどうぞ。コロナ禍の非常時、パリーグの勢力図を塗り替える三木楽天の挑戦を試合評/コラムで綴ります。また、同内容を『まぐまぐメルマガ』でも配信中。『まぐまぐ』は新規登録初月は無料のお試しサービスを実施中です。みなさんもぜひ僕たちと共に応援しませんか。新たな読者さん、お待ちしております。

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