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【試合評】 上位6連戦の初戦をあえて捨てた梨田監督の摩訶不思議采配~8月15日●楽天8-17西武


今週の楽天は上位2チームと激突する。
8月優勝戦線の山場とも言える決戦関ヶ原6連戦。
その初戦は、今季最多16被安打、今季最多13四死球、今季最多17失点。
今後の影響が心配になってしまう、ダメージ大の投壊になった。

楽天先発はコラレス。
6月12日にBCリーグ富山から獲得した米国人右腕の1軍デビュー劇になった。
2軍成績は5試合2勝0敗ながらも、防御率は7.43。
13.1回、打者66人に投げて被安打16、被本塁打1、奪三振12、与四球12、失点11、自責点11というもの。
奪三振率と与四球率が共に8.10を記録し、被打率.308を打たれるという、不安しかないスタッツを残していた。

大切な6連戦の初戦、不安しかないコラレスを先発起用せざるをえなかったのは、美馬(再登録は8/17から)、塩見(8/20から)、藤平(8/17から)がいずれも1軍抹消中で本戦登板不可能だった点が大きかった。

コラレス以外の候補といえば、釜田、古川、森。
いずれもパリーグ最多得点を誇る豪打の獅子打線を相手に不安が残る面々ばかりだったが、それにしても、コラレスという選択肢はなかったが、今朝の河北新報をみると、外国人枠の都合上、「使うなら今のタイミングしかない」と判断したとのこと。
ということは、やっぱり、契約書に1軍の登板機会を最低1試合は用意するようにという内容が盛り込まれていたのかもしれない。

案の定、心配は的中する。
コラレスは3回5安打7四死球で5失点。
4回を投げた二番手・菊池も2死走者なしから2点を失う。

しかし、打線が諦めず、よく奮起した。
立ち上がりから敗色濃厚の展開を2度も追いつく粘りを発揮。

とくに7番・一塁で先発出場した枡田の活躍目覚ましく、右二、右安、右本。
3本のヒットは全て打点付きで、三塁打出れば球団史上初のサイクルヒットという3打数3安打の働き。
さらに9番・オコエも3点ビハインドの4回無死満塁で三塁線を破る走者一掃の二塁打で躍動。

楽天は西武先発ウルフ、二番手・武隈から合計7点を取って、5回表の終了時には7-7の同点に追いつく、激しい打ち合いの死闘になった。

4番・ウィーラー、7番・枡田のソロ本塁打で試合を振り出しにした直後の5回裏は三番手・森原が登板、西武打線をゼロに抑えていく。
6回表、楽天も武隈の前に無得点に終わり、試合は予断を許さないなか、6回裏に突入していた。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・銀次(二)、3番・アマダー(指)、4番・ウィーラー(三)、5番・島内(中)、6番・聖澤(左)、7番・枡田(一)、8番・足立(捕)、9番・オコエ(右)、先発・コラレス(右投)

西武=1番・金子侑(左)、2番・源田(遊)、3番・秋山(中)、4番・浅村(二)、5番・山川(一)、6番・中村(三)、7番・森(指)、8番・外崎(右)、9番・炭谷(捕)、先発・ウルフ(右投)


6回裏、楽天は森原が続投。
この続投が誤算になった。

回をまたいできた森原は、まるで別人。
5番・山川に150km速球をバックスクリーンへ運ばれると、6番・永江には初球の変化球をすくい上げられ、4シーズンぶりのホームラン。
さらに7番・森を1塁に歩かせた後、8番・外崎に148km速球を右方向に運ばれる2ランを浴び、「1イニング3被弾」。
勝敗を分けた4失点を喫した。

この場面は、、、

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