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【戦評】上位3球団0.5差。熱戦と激震のパリーグ~8/20△楽天3-3日本ハム

上位3球団ゲーム差0.5

2020年8月20日は「熱戦」と「激震」のパリーグになった。

札幌ドームでは楽天が敗色濃厚の9回、島内の5号3ランで追いつき、執念のドローに持ち込んだ。

千葉で激突したソフトバンクvsロッテ戦は2夜連続の延長戦へ突入、10回表に若鷹軍団が2点を入れるも、その裏にマーティン14号2ランで追いつき、最後はサヨナラ暴投の幕切れ。ホークスとマリーンズが同率1位タイで並ぶことになった。

一方、京セラドームではオリックスが連敗をに4に伸ばし借金も17へ。試合後、西村監督の解任が発表され、中嶋2軍監督が代行指揮を執ることになった。

西武は平井がプロ初先発で5回無失点の先発勝利。大谷を擁して優勝した2017年の日本ハムが、シーズン途中から増井を先発転向させて成功したように、ライオンズ逆襲の原動力になっていくのかもしれない。

「激震」と言えば、楽天と日本ハム、両軍主将がアクシデントに見舞われた。ともにレガースに覆われていない右足すね・ふくらはぎ付近を自打球ダイレクトが直撃。

1回表の1打席目で発生した茂木は1回裏の守備からベンチに退く事態に。9回先頭で発生した西川はその後ヒットを放って出塁、ゲームセットまで走者として塁上に立ったが、両者ともに翌日以降の出場が気がかりである。

楽天の成績は3位、53試合28勝22敗3分の貯金6へ。

各種戦績は、8月9勝6敗2分、直近10試合4勝4敗2分(得点51/失点57)、日本ハム戦5勝3敗1分、ビジター11勝11敗2分、先制された試合8勝13敗2分になった。

ゲーム差は1位で並ぶソフトバンク、ロッテと0.5、4位・日本ハムと3.0、5位・西武と4.5、6位・オリックスと11.5になっている。

◎両軍のスタメン

楽天=1番・小深田(二)、2番・鈴木(三)、3番・茂木(遊)、4番・浅村(指)、5番・島内(左)、6番・内田(一)、7番・田中(右)、8番・足立(捕)、9番・辰己(中)、先発・松井(左投)

日本ハム=1番・西川(中)、2番・松本(左)、3番・近藤(指)、4番・中田(一)、5番・大田(右)、6番・渡邉(二)、7番・横尾(三)、8番・清水(捕)、9番・石井(遊)、先発・マルティネス(右投)

◎試合展開

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みんなびっくり、おったまげ

3点差を追う9回2死2,1塁2ストライク、島内の起死回生5号3ランは、本当に驚いた。ヒットは打ってくれる!とは期待を寄せていたものの、まさかまさかの同点弾とは!

この人の秘技パルプンテが発動したといえばそのとおりだけども、打った本人の言葉を借りれば、まさに「みんなびっくり、おったまげ」の瞬間になった。

8回終了時に負けている展開での今季成績は0勝18敗2分。圧倒的不利の戦況でドローに持ち込んだ本戦といい、辰己の活躍で増田をセーブ失敗に追い込んだ8/15△E3-3Lといい、混戦きわめる優勝戦線で「貴重な引き分け」だ。

8月戦線のカギを握る今季初にして唯一の2週連続ビジター日程。これで当該成績を4勝3敗2分にした楽天。しかし・・・(続く)

この続きは、noteマガジン『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記:2020後半戦』でどうぞ。コロナ禍の非常時、パリーグの勢力図を塗り替える三木楽天の挑戦を試合評/コラムで綴ります。また、同内容を『まぐまぐメルマガ』でも配信中、こちらは登録初月無料です。みなさんもぜひ僕たちと共に応援しませんか。新たな読者さん、お待ちしております。

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