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【試合評】 快投楽天を支える「マル秘の投球術」~4月30日○楽天2-1日本ハム

今季の敵軍を象徴するかたちで接戦勝利

大型連休8ゲームの2戦目。
楽天は今季13度目の二桁10安打を放ちながら、2度の併殺打など拙攻を繰り返して、今季ワーストタイの2得点どまり。

終盤まで1点を争うロースコアの展開になったが、9回表1死2塁、代打・聖澤の二ゴを処理した相手二塁手・大累の1塁悪送球で、2塁から岡島が悠々ホームイン。(楽2-1日)

リーグ最多失策という今季の日本ハムの悪いところが噴出し、もらった得点で勝ち越すと、その裏を前日サヨナラ打を浴びた松井裕がリベンジの三者凡退で締め、ソフトバンクのサファテと並ぶリーグ最多タイ10セーブ目を挙げた。

勝利投手は森原。これがプロ初勝利&プロ初のヒーローインタビュー。
1-1と同点に追いつかれた翌8回を、この人の代名詞ワンツースリーで締め、直後の味方の攻撃につなげた。
森原の三者凡退ショーは、これで15試合中10試合になっている。

イーグルスは正捕手を欠く大型連休2連戦を1勝1敗で終え、帰仙の途についている。

チーム成績は21試合16勝5敗の勝率.762、4月を今季最多タイの貯金11で終えることができた。

ゲーム差は2位・オリックスが負けたため再び2.0に広がり、3位・西武、4位・ソフトバンクとは4.5、5位・ロッテとは10.0、6位・日本ハムとは12.0にしている。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・ペゲーロ(右)、3番・ウィーラー(三)、4番・アマダー(指)、5番・今江(一)、6番・島内(中)、7番・岡島(左)、8番・藤田(二)、9番・足立(捕)、先発・岸(右投)

日本ハム=1番・西川(左)、2番・中島卓(遊)、3番・近藤(右)、4番・中田(一)、5番・レアード(三)、6番・田中賢(指)、7番・大田(中)、8番・石井一(二)、9番・大野(捕)、先発・メンドーサ(右投)

森原の快投に応えた9回岡島の先頭打者安打

試合後のヒーローインタビュー、聞き役のアナに「今日は先発の岸選手が7回に失点をして、そのあと8回の登板となりました。あの場面、どういった気持ちでマウンドに上がりましたか」と訊かれた森原は、このように答えていた。

「3人で切って、打線にリズムをつけようと思って行きました」

直後の9回表の攻撃、文字どおり森原のワンツースリーが楽天打線に行けるぞ!という闘志を注入したように思われた。

先頭は7番・岡島、この回から登板した増井を相手にタフなアプローチを見せ、追い込まれてから2球ボールを見きわめ、4球ファウルでカットすると、フルカウント勝負の10球目を捉え、1,2塁間を綺麗に割るチャンスメイクの右安で出塁した。

この後、8番・藤田が送りバントを決めて1死2塁、代打・聖澤の二ゴで決勝のタイムリーエラーが生まれたのだ。

岡島は今季初の猛打賞(意外にも!)で打率を.371に上げると、バットマンレースの2位に浮上している。

それにしても、岡島の10球安打は、白眉だった。
この一打がなければ、おそらくこの回は何も起きず、開幕21戦で早くも5度目の延長戦へ突入していたことと思われ、登板過多の救援陣を無駄遣いしないためにも、大きな1本になった。

実は今シーズンの岡島は、、、

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