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【試合観戦記】 6/5楽天3-2阪神:1年前の“伏線”は、ここにつながっていた!

感動の敵地2夜連続逆転勝利!

1年前の“物語”は、ここにつながっていたのか!
そう感じさせてくれる2夜連続、感動の逆転勝利になった。

昨年6/8○T4-6xE(楽天モバイル)、2点リードで迎えた終盤8回表だった。

無死1塁で小郷がまさかの落球エラー。
無死2,1塁とピンチ広がり、4番・大山の当たりが右中間を襲う。
先ほどのミスを取り返そうと小郷がダイビングキャッチを試みるも及ばず。
打球を打球を弾いてしまい、1人生還。
なおも無死3,2塁から2点を失い、この回3失点でT4-3Eと逆転を許してしまった。

1点を追う最終9回、楽天は1死走者なしからチャンスを得る。
1年後の本戦には不在の山﨑剛、島内が連続四球。が、辰己は空三振に倒れてしまう。

2死2,1塁、万事休すかの瀬戸際だった。
場内には「あと1人!」コールが鳴り響くなか、168cmの寡黙な小兵が小郷を救う逆転サヨナラ3ランを放った。

あの“感動”は1年後の甲子園につながっていた!

9回2死2塁、ぎょろ目の27歳が、岩崎との左vs左を制した。
結果球は逆球ストレート。この日ベテラン左腕が左打者に投じた外狙いが内に入る唯一の失投だった。

超投高打低の今、貴重すぎる左vs左の超弾道

この一発は、土壇場で試合をひっくり返した劇弾のほかに、貴重な一発になった。

Xにも書いたが、超・投高打低に突入して本塁打が減った今シーズン。
なかでも打者の左右をとわず逆方向のホームランが激減している。
と同時に左vs左の一発もかなり減った。

昨年、楽天左投手が左打者に浴びた一発は10本あったが、今年は全日程の37%に当たる開幕53試合でわずかに2本だ。

同じく本戦試合前時点で楽天左打者が左腕から放った一発は、5/1○E4-3H(みずほPayPayドーム)の4回に辰己が大関友久から一閃した右中間ホームランテラス行きの1号ソロ(打球速度160キロ/打球角度25度/飛距離116m)の1本だけだった。本戦の小郷が2本目になるのだ。

試合展開

楽天=1番・小郷(右)、2番・村林(遊)、3番・辰己(中)、4番・鈴木大(三)、5番・渡邉佳(左)、6番・フランコ(一)、7番・小深田(二)、8番・太田(捕)、9番・内(投)

阪神=1番・中野(二)、2番・前川(左)、3番・森下(右)、4番・近本(中)、5番・糸原(三)、6番・渡邉(一)、7番・木浪(遊)、8番・坂本(捕)、9番・大竹(投)

両軍のスタメン

渡辺翔太さんキャリア通算11勝目

それにしてもだ。渡辺による味方の攻撃のスイッチを入れるビハインド登板には改めて舌を巻く。

本戦も1点を追う8回、三番手として登板。5番から始まる阪神打線を内野完結の三者凡退に退けて9回表の逆転劇を呼び込んだ。

これで0-0または1点差で負けているとき、渡辺が1イニング以上を無失点で抑えた後の味方打線の成績は・・・

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2024』でどうぞ。

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