【試合評】4番・安田悠馬「課題の」先制打。「強さ」発揮した藤浪晋太郎撃ち~△2/19楽天3-3阪神
若手活発の練習試合
昨年のレギュラー5人はいまだ不在だが、若手主体の一軍がとても活発だ。
投手の仕上がりが先行し打者不利とされる2月の練習試合なのに、2/13○E6-2Fから3試合連続の二ケタ安打。10安打以上は本戦で途切れたものの、4番・安田悠馬のマルチヒット、6番・田中和基の2打席連続ホームランなど、今日も9安打をマークし、対戦相手のタイガースを安打数で凌駕した。
投手陣は本戦終えて「のべ28人」が起用。そのうち1試合3失点以上した投手は2/15●E3-4Mの髙田萌生(2回4失点)1人だけ。1試合複数四球を出した投手も本戦の藤井聖(3回2四球)1人だけと、好内容だ。
下記、気になる選手の寸評/備忘録です。
安田、田中和、武藤、高田孝、藤井、内間について書いてます。
●安田悠馬
右投手から2本のセンター前を弾き返した。
1回2死3塁の先制打は、先発・秋山拓巳の足元をゴロで鋭く射抜いたもの。3回2死走者なしで藤浪晋太郎から弾き返した中前は、低弾道のライナーで運んだ。
どちらも2ストライクと追い込まれていたが、状況に応じた打撃で上手く対応した。
秋山から決めた先制打の結果球はフォーク。1-2からゾーンに甘く滞留した失投をしっかり仕留めた。
藤浪との3球勝負は、真っ直ぐで初球、2球と差し込まれ、早々に追い込まれる後手後手のアットバットだった。しかし一転「三度目の正直」で打ち返したもの。
とりわけ貴重な一打は、初回の先制打である。
下記表をご覧いただきたい。
変化球のとき、これまで7打数0安打4三振だった。あのセンター返しが、プロ初の変化球撃ちのヒットになったというわけなのだ。
甘かったとはいえ、みごとな一打になった。直前のみきわめがこれまた良し。真っ直ぐ2球で追い込まれたなか、3球目の膝元ワンバンの落ちる球に手が出ることなく看破すると、続く4球目の失投フォークを引き出してみせた。
いっぽう、速球で強さを発揮するエンジゴジラである。
ここまでの長打2本は、いずれも真っ直ぐ撃ち。凡打の中にも遊直の良い当たりも含まれている。この時期に機会を与えられる1.5軍~2軍級の投手のストレートには、ここまで良い感じで対応できていると言えそうだ。
●田中和基
驚きのバック・トゥ・バックになった。
1本目は秋山から。1-0からの半速球を右中間へ。
2本目は藤浪との対決で飛び出し、3-1からのカウント取りの速球を仕留めた。「カウント有利な状況だったので、まっすぐ一本に絞って思いっきり振りました」と本人振り返る一閃は、バックスクリーンの電光掲示板を破壊する一発になった。
2/17○E8-0Sでも木澤尚文から左中本を放っており・・・(続く)
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