見出し画像

【試合評】中盤崩れご破算の「プランB」作戦~6月6日●楽天1-9DeNA

荘内銀行日新製薬スタジアム7連敗

惜しくも途絶えた記録もあれば、今後も続いてしまう記録もある。

終止符が打たれたのはDeNA戦の連勝記録。
楽天は2014年6月9日(○E10-0DB)を起点にDeNA戦7連勝中だったが、本戦でストップした。
今後も続く記録は、山形・荘内銀行日新製薬スタジアムでの連敗記録だ。
球団創設の2005年4月26日(●E5-6Bs)からこれで7連敗になった。

今季の楽天先発投手最短KOになった2回3失点の先発・辛島、ゲームを立て直すべく3回から投入されながらも4回6失点の二番手・戸村、プロ9年目と8年目の中堅どころがそろって誤算だった。

初回から8回まで毎回走者を出す苦しい展開。
DeNA打線に4本の本塁打を含む7本の長打を許し、合計13安打を浴び、初回から複数失点した。

一方、打線は相手先発の左腕・濱口に7回散発3安打1得点。
荒れ球投法に狙い球を絞り切れず、大量点差がついてしまった5回以降は3イニング連続で三者凡退。

5点差つけられての敗戦は、5月5日西武戦(●E1-7L)以来、今シーズン4度目になっている。

これでチーム成績は1位、49試合34勝15敗の勝率.694。

各種戦績は、交流戦4勝3敗(同7位)、6月2勝3敗、地方球場3勝2敗、先制された試合9勝9敗、カードの初戦9勝10敗、相手先発左投手7勝6敗になった。

ゲーム差は2位・ソフトバンクと5月24日以来の2.5、3位・西武と5.5、4位・オリックスと11.0、5位・日本ハムと14.0、6位・ロッテと20.5になっている。

両軍のスタメン

DeNA=1番・桑原(右)、2番・梶谷(右)、3番・ロペス(一)、4番・筒香(左)、5番・宮崎(指)、6番・白崎(三)、7番・高城(捕)、8番・田中浩(二)、9番・倉本(遊)、先発・濱口(左投)

楽天=1番・茂木(遊)、2番・ペゲーロ(右)、3番・ウィーラー(三)、4番・アマダー(指)、5番・銀次(二)、6番・今江(一)、7番・岡島(左)、8番・田中(中)、9番・嶋(右)、先発・辛島(左投)

中盤の「戸村崩れ」で鷲軍戦意喪失の潰走...

初回3失点は「プランA」が崩れた瞬間だった。

今季の楽天は序盤3回までの失点を投手陣が良く防戦し(41失点)、その間に打線が先制する(88得点)する理想の展開でゲームの主導権を握ってきた。

ただ、本戦は先発・辛島が初回に2本の一発攻勢に屈し、出鼻をくじかれた。
1番・桑原の初回先頭打者ホームランは高めにうわずった速球。
続く2番・梶谷に弾き返された右安も真中、1死後に4番・筒香に浴びた右中間スタンド上段への2ランも、外角狙いが内角に入る逆球。
いずれもコマンド不足の失投だった。

3回には二番手・戸村が宮崎にソロを被弾など、3回終了時に4点を追う展開。

楽天は4回に1点を返す。
5番・銀次の先頭打者四球を起点に、7番・岡島のレフトへの二塁打で作ったチャンスで、相手のバッテリーミス(暴投)で1点を返し、3点差に縮め、反撃これからという矢先、直後の5回に適時失策、タイムリーボークなども絡んで戸村が4点を奪われたのが「決定的」だった。

というのは、、、

※ここから先は有料エリアでお楽しみください。
ペットボトル1本程度とおトクです。

※本稿は『まぐまぐメルマガ』でも、お届け中!
本稿を含む月十数本の連載で購読料514円。
読者数は「中村紀洋の野球マガジン」超えです
【新規読者さん特典】登録初月の無料購読サービス
まぐまぐでのご入会はコチラから。

見やすさではnoteが一番
本稿は、こちらのnoteバリューマガジンにも所収しています。
1記事150円のnote単売を購入し続けるより、1記事当たり約70円前後もお得なプライス!現在の読者21名様
「Shibakawaの楽天イーグルス観戦記〔2017前半戦〕」
開幕から乗り遅れた方に→「5月から始めるShibakawaの犬鷲戦記録」

ここから先は

2,068字 / 5画像
この記事のみ ¥ 150

読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。