【戦評】終わりのみえない魔の日曜日~9/6●楽天6-9オリックス
9月に入っても「魔の日曜」は続く
ブセニッツがメヒアに3ランを浴び、スポーツ各紙が「魔の日曜」と書き立ててから1週間。カレンダー変わり9月最初の日曜日もイーグルスは勝利をつかめず、日曜日の連敗を6に伸ばした。
相手先発は張奕。2016年育成1位。プロ入り後に投手転向し、昨年5月に支配下された気鋭の右腕だ。楽天とは初顔合わせになった。
初対戦は投手有利といわれる。そのため僕は一抹の不安を抱えていたが杞憂。初回から打線がつながった。相手の牽制悪送球や暴投にも乗じ、日曜日では今季初の複数得点を入れる。
5試合ぶりに戦列復帰した島内が吉持打法の適時打を弾き返すと、7番・三塁でスタメン起用された黒川のプロ初安打もタイムリーになり、島内が2塁から生還。初回に3安打2四球を集めて3点を奪取した。
しかし、今季未勝利の先発・福井が誤算。
3回に5失点と一気に崩れ、救援に入った近藤も1失点。
楽天投手陣が1イニング6失点以上を喫したのは今季4度目のビッグイニングを作り、戦況決した。
8回には宋家豪が吉田正に本戦2発目の3ランを被弾、4-9と5点差に突き放された。直後にヒギンスを攻めて2点反撃したものの時すでに遅く6-9。3点差以上を逆転されるのは今季6度目の敗戦になった。
チーム成績は3位、68試合34勝31敗3分の貯金3。
各種戦績は以下のとおり。
直近10試合 5勝5敗
9月 3勝3敗
オリックス戦 5勝6敗1分
楽天生命パーク 21勝16敗1分
先制した試合 23勝12敗1分
連戦日程4日目以降 14勝17敗1分 (日曜日3勝9敗)
ゲーム差は1位・ソフトバンクと4.0、2位・ロッテと3.5、4位・日本ハムと2.0、5位・西武と3.5、6位・オリックスと11.0になった。
◎両軍のスタメン
オリックス=1番・中川(中)、2番・T-岡田(一)、3番・吉田正(左)、4番・ジョーンズ(指)、5番・福田(二)、6番・安達(遊)、7番・杉本(右)、8番・宗(三)、9番・伏見(捕)、先発・張奕(右投)
楽天=1番・岡島(左)、2番・田中(右)、3番・浅村(二)、4番・鈴木(一)、5番・島内(指)、6番・茂木(遊)、7番・黒川(三)、8番・辰己(中)、9番・足立(捕)、先発・福井(右投)
◎試合展開
あくまでも勝ちにこだわった中嶋代行
勝敗を分けたポイントの1つは、5回の中嶋代行の判断だった。
自力Vも消えて単独最下位の一人旅。来季へ舵を切った完全消化試合なら、2点リードで勝利投手の権利がかかった5回、張奕続投の判断もあったはずだ。球数は97球を数えていたが、結果打たれたとしても来季をみすえて成長を促す先行投資という判断もあったと思う。
ところが、4番・鈴木から左打者が続くこの回、中嶋代行は継投を決断、二番手で左腕の飯田を送り出してきた。もし張奕続投なら攻略できていたと想像するため、左腕継投は恨めしく感じた。
目下、オリックスの目標は・・・(続く)
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