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【戦評】 「エースも則本、エースの仕事も則本」の新時代がやってきた!~7/3○楽天3-1ロッテ

則本4年ぶりの開幕3連勝

エースは則本だけど、エースの仕事は岸

岸が戦列に加わった2017年以降、ことあるごとに僕はWエースをそう評価してきた。しかしようやく『エースも則本、エースの仕事も則本』と断言できる“新時代”の扉が開いた感を抱く。

6.2回、打者27人、球数118、被安打4、被本塁打0、奪三振2、与四球2、与死球1、失点1、自責点0。

石川との開幕投手対決を制し、則本が4年ぶりの開幕3連勝を決めた。

途中、中前へ抜けるピッチャー返しに思わず身体が反応。咄嗟に出した右手に打球が当たるアクシデントに見舞われたが、リズムやバランスを大きく崩すことはなかった。

前回登板と同じく、この日もトレードマークの150キロ超えを封印。最速149キロながら、良質な146キロ~148キロのストレートを常時投げ込んだ。

そんな質の良い速球を軸に序盤3回は61.7%で多投。力感のないセットポジションからの新型フォームからぐいぐい押し、1人の走者も出さなかった。打者1巡を全てアウトに取ったのは、2016年4/15ソフトバンク戦以来の快挙になっている。

◎両軍のスタメン

ロッテ=1番・荻野(中)、2番・角中(左)、3番・清田(指)、4番・レアード(三)、5番・マーティン(右)、6番・中村(二)、7番・井上(一)、8番・柿沼(捕)、9番・藤岡(遊)、先発・石川(右投)

楽天=1番・茂木(遊)、2番・鈴木(三)、3番・ブラッシュ(右)、4番・浅村(二)、5番・島内(左)、6番・ロメロ(指)、7番・銀次(一)、8番・太田(捕)、9番・辰己(中)、先発・則本(右投)

◎試合展開

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そして今日も長打を打たれなかった

2巡目に入った3回は「不運なかたち」で失点している。

直近2年間で14打数6安打と分の悪い1番・荻野に先頭打者ヒットを浴びた。
なお、このとき右手に打球直撃しベンチに下がって治療を受けた。

続く2番・角中に与えた死球と、バッテリーエラーがもったいない。

角中の右肘をかすめると、バントで送られて1死3,2塁。一打逆転の場面でレアードには4番の仕事を許さず見三振に切ったが、後続の打席でパスボール発生。太田が高めのすっぽ抜けを捕球できずに後逸し、三走の生還を許している。

メガネの爆笑問題は自らのバットで先制点を叩き出しながら、自らの拙い守備でそれを吐き出すかたちになった。(E1-1M)

辰己の援護弾で1点勝ち越した直後の6回は、一発長打を警戒しすぎたか、2死走者なしから2四球。打席に3戦連発のマーティンを迎えたが、落ち着いていた。

球を丁寧に低めに集め、ストライクゾーンの四隅に決めた1stストライクを打たせて・・・

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