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【戦評】ただいま、エースは行方不明~8/14●楽天8-13西武

今季初の4ホーマーも・・・

楽天・則本vs西武・ニールの開幕投手対決になった西武9回戦。

序盤から激しい打ち合いのまさかの展開で幕開けし、戦況は3回を終えて6-6の同点だった。4回には両軍先発の姿はマウンドになく、イーグルス13安打26塁打、ライオンズ16安打28塁打を記録する乱戦になった。

両軍が8点以上をあげたのは、浅村が球団タイ記録の4戦連発を記録した7/8○E12-8H、森原2被弾、シャギワサヨナラ死球で幕切れし、球団史上2度目の12得点負けを喫した7/28●E12-13Mに続く今季3度目になった。

好調の打線は今季初の4試合連続の二桁安打で13安打をマーク。4試合連続の6得点以上も今季初と爆発力を発揮した。

猛打賞は鈴木と茂木。鈴木は今季7度目、茂木は5度目。
マルチを記録したのは浅村、ロメロ、島内。

浅村はやっぱり古巣・西武戦に強い。この連戦も17打数7安打、3得点、4打点、1三振、3四球、3二塁打、1本塁打を記録している。

ホームラン4発は今季初。浅村、ロメロは中田、柳田に並ぶパリーグ1位タイの15号ソロ揃い踏み。浅メロのアベック弾は6/23、6/30、7/19、7/30に続く今季5度目を数えている。

主将の茂木が元気だ。4号2ラン、5号3ランと自身初の2打席連発。3打席目も6-6からの一時は勝ち越しとなるタイムリーを放ち、6打点も自身初。同日のテレビ朝日『報道ステーション』で「熱盛」が贈られる躍動をみせた。

今季最多タイ13失点の投壊

しかしながら、投手陣が投壊だ。

二桁失点は今季5度目、13失点は7/28●E12-13Mに続く今季最多タイ。先発・則本以下5人の投手をつぎ込んだものの、無失点は6回を任された安楽のみ。

敗戦投手は二番手・津留崎でプロ初黒星。4回はバッテリーエラーありながらもゼロに抑えたが、回またぎの5回に捕まった。

スパンジェンバーグに適時打を浴びて7-7の振り出しに。なおも1死3,1塁で久保が火消しに急行したが、経験豊富な松坂世代でも覚醒した山賊打線を止めるのは難しく短長4連打、津留崎から数えて6連打に遭い、5回だけで大量6失点し戦況は決まった。

楽天投手陣が1イニングに5失点以上したのは今季3度目になった。

とはいえ、本戦の敗因は先発・則本だ。

エースはどこへ行った? 初回無死2,1塁から三塁封殺確定のバントゴロを悪送球する自身のエラーも重なり、3回6安打6失点を喫した。

日曜日から続いたソフトバンクとの1位並走はいったん終わりを迎え2位に後退、48試合27勝20敗1分の貯金7になった。

各種戦績は、8月8勝4敗、直近10試合7勝3敗、西武戦6勝3敗、ビジター10勝9敗、連戦4日目以降10勝11敗、先制した試合19勝8敗1分、5回終了時に負けている試合5勝11敗に。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと1.0、3位・ロッテと1.0、4位・日本ハムと3.5、5位・西武と7.0、6位・オリックスと10.5になっている。

◎両軍のスタメン

楽天=1番・小深田(遊)、2番・鈴木(一)、3番・茂木(三)、4番・浅村(二)、5番・ロメロ(指)、6番・島内(左)、7番・田中(右)、8番・堀内(捕)、9番・辰己(中)、先発・則本(右投)

西武=1番・高木(右)、2番・源田(遊)、3番・外崎(二)、4番・山川(指)、5番・栗山(左)、6番・メヒア(一)、7番・森(捕)、8番・スパンジェンバーグ(三)、9番・金子(中)、先発・ニール(右投)

◎試合展開

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エースはどこへ行った

この日のスタメンマスクは堀内だった。
昨季最もマスクをかぶった23歳は、7/24の1軍昇格後は途中出場3試合7.1回の稼働にとどまっていた。

今季初スタメンの背景には、ここ最近は則本&太田で精彩を欠いたこと、相手先発ニールが右打者をOPS.498に抑えていたが、左打者には.781と打たれていることもあったと思われる。

でも終わった今から言えば・・・(続く)

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