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【戦評】鷲の背番号3、攻守で完全復調宣言!~8/1○楽天3-1日本ハム

十八番を奪う継投作戦

3連戦の総決算と言えるゲーム3。
両軍ともにカード勝ち越しをかけた令和元年8月最初の一戦は、敵軍の十八番を奪う投手起用をみせた楽天に軍配が上がった。

先発・釜田は3回53球1失点。
二番手・辛島も3回50球無失点。
QS率20.0%の釜田と同40.0%の辛島が、力を合わせてクオリティスタートを作ることに成功。

試合後、平石監督が狙いを明かした「2人の良さを引き出す新たな試み」は、今季初のショートスターターとして実を結び、3-1と僅差の接戦をみごとにモノにした。

7回以降はハーマン、森原、松井の零封リレー。
後半戦の救援防御率1.62と額面どおりのパフォーマンスをみせている。

投手陣は合計5イニングで先頭打者の出塁を許して1死2塁の形を許した。
防戦が目立つ展開だったが、失点は暴投で二走の生還させた初回のみ。
得点圏では9打席8打数ノーヒット1三振1四球と相手の攻撃をよく防いだ。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(指)、2番・山崎(遊)、3番・浅村(二)、4番・島内(左)、5番・銀次(一)、6番・渡辺佳(右)、7番・ウィーラー(三)、8番・太田(捕)、9番・辰己(中)、先発・釜田(右投)

日本ハム=1番・西川(中)、2番・大田(右)、3番・近藤(指)、4番・中田(一)、5番・渡邉(二)、6番・石井(三)、7番・杉谷(左)、8番・石川亮(捕)、9番・中島卓(遊)、先発・有原(右投)

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有原キラーの茂木が決勝打

バックの守備も素晴らしかった。

2回1死2塁の中島卓左飛での島内スライディングキャッチ。
7回2死2塁の中田二ゴの浅村の逆シングル処理からの1塁ジャンピングスローなど、得点圏に走者を置いた球際でのファインプレーが印象的だった。

決勝打は、今季10度目の猛打賞を決めた茂木だ。

茂木は7/16オリックス戦(●E0-1B)から遊撃104イニング連続出場。
この間、梅雨明けした日本列島は急激に夏本番の暑さに突入、札幌は記録的な熱帯夜に見舞われていた。
そのため、茂木にこれ以上の無理はさせたくないという、予防の意味でのコンディションに配慮した起用だったのだろう、今季2度目のDH出場に。

そんな指揮官の起用に応えるかたちで、1-1で迎えた3回無死2塁に決勝打を記録。
1-2と追い込まれていたが、有原のチェンジアップに必死にくらいつく巧打で中前へ。

初回には三塁打も放ち、これで有原との今季対戦成績は11打数6安打3打点、1三塁打、1本塁打、3三振、3四球、打率.545と早大先輩キラーと化している。

完全復調の浅村栄斗

初回先制打に9回ダメ押しの23号ソロは浅村。
これで7/24西武戦(○E4-3F)以降の直近8戦で6発の量産体制。
この間のOPSは1.476、打率も.379と神がかり的だ。

守備でも前述の目を見張った浅村のプレーがあった。

2-1と1点リードの7回、中田のピッチャー返しはハーマンの股間を射抜いたのだ。
鷲ファンからみれば「しまった!」という当たり。
2塁ベースすぐ右の、UZR算出時のゾーン取得表で言う「N3」を襲った。

今季「N3」「N4」を襲ったゴロの楽天守備陣のゴロアウト率は、、、

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