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【楽天】田中将大復帰で高まるV逸リスク

※本稿は全文note公開中。最後までお読みいただけます。

再び始まる夢の続き

今この瞬間も「うおおおおーー!!!」と歓喜の雄叫びを発したい。

あれから2日が経過したが、僕の心は依然と『希望の炎』が熱く燃えたぎっている。今なら最寄りのコンビニまで逆立ちで行くこともできる気分なのだ。

景色が一変した原因は、田中将大投手の8年ぶり仙台復帰である! 2013年11月3日と同じく、2021年1月28日は、楽天ファンにとって『生涯忘れられない一日』になった。

パリーグの地図を塗り替える1年に

8年前に24勝0敗で東北を初の日本一に導き、その後の7年間MLBの第一線で活躍した日米通算177勝右腕の帰還に、球界も騒然。

正月のパリーグ順位予想で楽天を4位にした里崎智也さんも「開幕前に順位予想が大きく変わる」と鼻息荒く断言するほど。近年は若鷹軍団を頂点としたパリーグの勢力図も、久々に大きく書き換えられる時期がやってきた!

田中復帰で発生するV逸リスク

そのなか、僕が唯一恐れる『田中投手の復帰で発生するV逸リスク』は《ピーキングの失敗》になる。

田中投手がファンの心を一気に明るく照らし、僕の気持ちも抑えようとしても自ずと逸るように、楽天ナインも全く同様だと思う。田中投手のもと「今年こそ優勝できる!」という雰囲気は日増しに強くなるはず。レジェンドと初体面する若手も多く、今キャンプは大きな刺激を受けるだろう。

いわば、楽天はマー君お帰りなさいフィーバーでアゲアゲになり、各選手も無意識のうちにハッスルしすぎて、調整も前のめり・飛ばしすぎになりはしまいか。僕はこのことを心配している。

例年とは違うキャンプイン

昨年はコロナ禍で全日程終了が例年比1ヵ月遅かった。身体のメンテナンスに充てるオフも1ヵ月短くなり、例年とは違う状態でキャンプインを迎える。

そのなか、前のめり・飛ばしすぎ調整だと、身体に過度な負荷がかかり、ひいては故障の原因につながる。今年は東京五輪があり、約1ヵ月のペナントレース休止時間で仕切り直しが期待できるとはいえ、2月1日から飛ばすしすぎると開幕後の息切れも速く訪れてしまいかねない。

イーグルスには複数の前科があった

一笑に付されそうだが、僕がかように恐れるのも理由があるわけで、なにせイーグルスには複数の前科があるのだ。

たとえば2017年である。2014年以降で最も優勝の期待が高まったシーズンだった。チームは8月14日まで首位に立ち、一時は2位と最大4.5差。貯金も最大31個あった。しかし翌15日を起点に大失速。最終的に貯金を14個まで減らし3位に終わった。2019年も6月下旬まで1位に立つも3位だった。

石井一久GMの「僕の中で3位はBクラス」で始まった昨年も同様だ。

8月中旬まで首位を走ったが、まるでデジャブを見るかのように優勝戦線の第三コーナーで失速して4位に終わった。失速の原因はいろいろあるが、なかでも有力な原因が《ピーキングの失敗》だと思う。Vロードを知り尽くした若鷹軍団が最後の25試合を21勝4敗で駆け抜けたのとは、あまりも対照的だった。

さて、最強武器を補強した石井全権監督は、どんな采配を見せてくれるだろうか。10ヵ月後の勝利の美酒を信じよう。【終】

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