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【試合観戦記】 7/26ロッテ6-1楽天:後半戦の開幕は投打かみ合わず...

ロッテ戦9月半ばまで直接対決がない

2位から5位まで5.5差。今年のパリーグは熾烈なAクラス争いから目が離せない。
そのなか前半戦3連勝で終えた楽天は、後半戦最初のカード2位ロッテを仙台に迎えての3連戦でスタートした。

マリーンズとの直接対決は7月最週末の後は、9/5~9/8の敵地4連戦まで遠ざかることになる。
そうなのだ。8月は直接対決が組まれていない。
その意味でも2.0差まで詰めてきた差を、少しでも詰めておきたいところだった。

しかし、カード頭の本戦を1-6で落としたことで当該3連戦でロッテを抜くことはできなくなった。

昨年内にプロ初被弾をお見舞いし、今季はセデーニョ5発に続く楽天戦4発を放っているポランコ。天敵というべき鷲キラーがハムストリングスの張りでベンチ入りをはずれる僥倖があり、さらに試合中盤まで岡大海、ソトという右投手キラー(※)に仕事をさせなかったものの、序盤3回に先発・内が4失点。制球難から崩れ、流れを手放してしまう。

※・・・右投手対戦150打席以上のvs右投手OPSランキングで、1位・近藤健介1.108、2位・栗原陵矢.874、3位・岡大海.852、4位・ソト.839...だった。

打線は6安打。全て単打は6/30○L1-2E(楽天モバイル)以来だった。
7月はチーム打率.278と好調の打線も、この日は元気がなく、投打かみ合わなかった。

今江監督から前半戦MVPに指名された1番・小郷は4タコ。
記録上では唯一の連打になった4回の辰己二安、浅村右安も、辰己の2塁憤死が痛かった。

辰己の2塁右/セカンド左ゴロをセカンド藤岡が逆シングルで追いつき、身を翻しての1塁ワンバン送球が大きく逸れた。この隙に一気に2塁を狙う辰己だったが、カバーリングに入った田村からの2塁転送がドンピシャ。あえなく2塁憤死してしまう。今江監督のリクエストも判定は覆らず、あそこで反攻の機運が途切れてしまったのが残念だった。

追いかける展開になり、4回2死1塁・鈴木大の右飛、5回2死2,1塁・小郷の一邪飛など長打狙いで局面打開していくアプローチも見受けられたが不発。2死四球でもらったチャンスの7回1死2,1塁も、代打・茂木の左飛は悪くはなかったんですが、相手の守備範囲に収まるツキのなさもあった。

野手陣では小深田の2安打1四球1盗塁、浅村の歴代4位1250試合連続出場だけが、数少ない収穫だった。

試合展開

ロッテ=1番・岡(右)、2番・藤岡(二)、3番・角中(左)、4番・ソト(指)、5番・佐藤(一)、6番・中村奨(三)、7番・髙部(中)、8番・田村(捕)、9番・友杉(遊)、先発・西野(右投)

楽天=1番・小郷(右)、2番・中島(左)、3番・辰己(中)、4番・浅村(指)、5番・鈴木大(三)、6番・フランコ(一)、7番・小深田(二)、8番・村林(遊)、9番・太田(捕)、先発・内(右投)

両軍のスタメン

 7月の内星龍はそもそも本調子ではない

この日の仙台は最高気温32.6度。
楽天モバイルパークで試合のある日に気温32度以上を観測したのは今年初。

試合前の練習も「立ってるだけで汗が噴き出るような」とは解説の鉄平さん。プレイボールを迎えてもその蒸し暑さは変わらず、その意味では難しいコンディションを余儀なくされた。

初回鼻血のアクシデントでベンチで治療する一幕もあったマウンド上の内も、結局自己ワースト6四死球だったこともあり、本調子ではなかったと言えそうだ。

試合前から伏線となる予兆はあった。

7月は防御率こそ1.63だったが、投球内容はかんばしくなかった。

ストレートの平均球速は4月5月と比較して約2キロ下落。投手本来の力量を表すK-BB%も7月は-3.0%とマイナス値を記録、16回で奪三振4に対し与四球6だった。先発転向1年目でここまで投げてきて、夏本番を迎えて調子を落としているのかな?という感じだった。

結局、5回5安打2三振5四球1死球、ストレート平均球速は今季ワースト145.0キロに終わった本戦も、その流れを踏襲するかたちになったと言えそうだ。

3回は・・・(続く)

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