【試合評】6回表、投手有利の伏線を活かせず~7/29●楽天1-2日本ハム
魔の金曜日11連敗に
1位から5位まで2.5差の間にひしめき合う混戦パリーグ。
(日本ハム以外)どの球団にも勝機がある後半戦の火蓋がきられた。
イーグルスは9勝4敗と最もお得意様にするファイターズとの3連戦。その初戦は1-2の逆転負けになった。
1点リードで迎えた6回表、投手陣が先頭打者の出塁を唯一許し、BIGBOSSの術中にハマるようにして2点を失った。
最終9回は2死2,1塁と同点機を作り、鈴木大の痛烈なピッチャー返しは中前行き。同点確実と思われたそのとき、横っ飛びした遊撃・中島卓の球際好捕に阻止され、ゲームセット。
7/23△E3-3L以来の4位後退。魔の金曜日の連敗は11に伸び、「東北楽天、試練の幕開け」と書き立てたのは地元・河北新報だ。
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日本ハム=1番・今川(右)、2番・佐藤(三)、3番・近藤(左)、4番・万波(中)、5番・清宮(一)、6番・渡邉(二)、7番・清水(捕)、8番・郡(指)、9番・中島(遊)、先発・ポンセ(右投)
楽天=1番・辰己(中)、2番・小深田(遊)、3番・浅村(二)、4番・島内(指)、5番・茂木(三)、6番・鈴木大(一)、7番・武藤(右)、8番・炭谷(捕)、9番・西川(左)、先発・瀧中(右投)
長打量産打線に長打を許さず
「やってはいけない点数を2点も与えてしまっている。こういう投球をしていたら勝てない」。敗戦の責任を一身に背負った瀧中。しかし、4回2死まで完全試合投球、7回2失点・自責0。みごとなゲームメイクだった。
とくに大きいのは、ファイターズの長打攻勢を完全に阻止したこと。
かのチームの長打率.365はパリーグ2位。二塁打146本は同最多を記録(楽天106本)、本塁打71本は同2位だった(楽天60本)。
いっぽう、瀧中は今季被弾が課題になっており、被本塁打率1.41。
BIGBOSSによる「ガンガンいこうぜ」の号令のもと、若き戦士が積極的にバットを振ってきたなか、投手陣が許したヒット7本は全て単打にとどめた。この点は大きく評価できる。
追い込んだ後の決め球甘すぎ問題
ただ、もったいなかったのは、やはり6回表だ。
先頭の9番・中島卓は本戦終えて打率.160。昨年も.186。誰もが知る非力打者の代表格である。しかも、0-2と追い込んでいたのだ。それなのに、勝負球として投じたチェンジアップは、ストライクゾーン内にあまりにも甘く滞留する失投だった。
今シーズン・・・(続く)
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