【2019総括】石原彪 ── 名乗りを挙げたい正捕手争いのダークホース

2軍戦のほぼ全てがネット視聴可能に

楽天2軍が球団初のイースタンリーグ優勝を飾った今年は、僕らの2軍視聴環境も大きく激変する1年になった。

IT技術の進化に伴い、日常生活のあらゆる分野で怖いほど可視化が進む現代社会。その時流はプロ野球のファームとて例外ではない。数年前は信じられなかったが、今や2軍戦のほぼ全試合がネットで視聴できる幸福な時代が到来した。

7球団で構成されるイースタンリーグでは、パリーグTVがパ所属4球団のホームゲームを有料中継し、VOD機能も備えている。そこへ今年は黒船襲来も大きかった。海外から参入したイレブンスポーツが年間約600試合の2軍戦を無料中継。楽天戦ではヤクルト、DeNAの主催試合をここでカバーできる。

同サービスは生配信のみでリアルタイムでの観戦は難しいが、ハイライト映像は後日の閲覧可能。そういう訳で今年の楽天2軍戦は124試合中、両サービスでも視聴できないのは、権利関係に頑強な巨人の主催ゲーム約10試合だけ、大半は網羅できる時代に突入した。

正捕手争いのダークホースに?!

この恵まれた状況を活かすべく、オフに入った先月から、僕は断続的に2軍戦の視聴に着手している。12/27現在、5/1ロッテ戦までの20試合を視聴観戦した。これは124試合の16.1%に過ぎない。しかし、その16.1%の中でも分かったことがある。その点について、選手別で幾つか書いていきたい。

1回目の今回は石原彪だ。おススメ観光スポットは伏見稲荷と答える京都生まれ20歳の存在に今、僕はひそかに注目している。

嶋基宏の退団で来年ますます激化する正捕手争い。今年出場機会を得た堀内謙伍vs太田光を軸に、復活を期す岡島豪郎が食い込んでいく三つ巴の構図だと思うが、来年で決着を見ないとき、ダークホース候補に躍り出る存在が、172cm98kgの巨漢捕手である。

右肩上がりの2軍OPS/打率

今年は2軍で自己最多の56試合に出場。スタメンマスクも28試合で任された(この数は太田光38に次ぐ2位)。

ファームでの打撃成績も年々改善されており、、、

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