【試合評】「伝説」再起動へ。田中将大、準備は万端整った!~3/20○楽天6-3巨人

田中将大、充実の89球

伏兵・若林に低めのカウント取りスライダーをすくい上げられ、右中間前列に被弾したマー君。それでも、広いパリーグの球場なら二三塁打止まりの飛球だったはずだ。

8年前に日本一を戦った東京ドームで、開幕前最後の調整登板を7回89球で終えた田中将の表情は充実していた。

球種配分は、速球42.7%、変化球57.3%というMLB時代とほぼ同じ比率。

コントロールは安定しており、89球で完全な逆球は当方計測で2球だけ。

平均147.6キロのストレートに、原点のスライダー、看板球のスプリット。どの球種でもまんべんなくストライクを取ることができ、ストライク率は70.8%の高さを誇った。

1stストライク率は80%を超え、4球目以降に決着のついた打者12人との対戦では、そのうち8人を3球目までに追い込んでおり、投手有利のカウント構築でゲームメイクが進んだ。

この日はとくに速球が良かった。

MLBでは思うように通用しなかったのが、田中将のファストボールだ。
8年ぶりの復帰でも当該被打率.346と不安を残す数字に。

しかし、本戦ではストレート、ツーシームで10打数1安打である。

特筆すべきは、復帰後の実戦で初めて150キロを計測したこと。

3球で確認されており、そのうち1球は初回坂本との88年生まれ対決で使用されている。他2球も丸とのフルカウント勝負や3,2塁に背負っての中島空三振など要所で計測された。

コントロールも抜群で、なかでも左打者の内角(右打者の外角)を狙った速球の精度には惚れ惚れ。いずれも厳しいコースを突いており、、、(続く)

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