【試合評】 魔の7回と適役不在~6/1●楽天4-7ヤクルト

移籍2年目の誤算

6回終了時にリードした試合では22勝3分。
ここまで無敗を誇った楽天が、そこからの今季初の逆転負けを喫した。

鈴木大の2号ソロ、岡島の4号3ラン。
序盤から一発攻勢で幸先良く得点を重ねる展開になった。

先発を任された今季初登板の塩見も5回2失点とゲームメイク。
前半戦を4-2で折り返し、2点のリードをもって7回裏に突入していた。

楽天はこの回から三番手・酒居である。

昨年6.90と低迷した奪三振率は今季10.06とV字復活からの上限突破。春先フォークの出来が悪いときにロッカーが隣の田中将にレクチャーを受けてコツをつかんだという移籍2年目右腕は今季ストライク率62.3%だった。

しかし本戦では36.8%。報道によると神宮のマウンドにアジャストできなかったようで、先頭打者四球を含む3四球1安打、1死満塁で2番・青木に押し出し四球を与えて1点を失ったところで降板になった。

なおも1死満塁、3番・山田の場面で火消しに入ったのが、森原だった。
今季ここまで10試合連続無失点。復調気配で首脳陣の信頼を取り戻し、この場を任されたかに思われた。

適役不在

よく考えると、それは違うように思う。

今シーズン走者有は安樂のポジションだ。前の走者が残した計8人のランナーを1人たりとも生還させていない働きを見せていた。しかし快投続きの20番は役割を昇格させ、この日は2点リードの6回を任されていた。

先発・塩見は5回で78球。本来ならもう1イニングぐらいいける感じだったが、5/26二軍戦からの中5日を考慮したのだろう。同日岸がファームで大炎上し、当面の間は塩見に頑張ってもらわなければならない。石井監督としては無理させず良いかたちで今季初登板を終わらせたかったのだろう。

そのため安樂が6回に入った。そのことで1点リードの7回1死満塁で急行できる適役が不在だった。

当時ベンチに残っていた投手は・・・(続く)

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