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【試合観戦記】 6/28西武4-0楽天: 全く同じ状況を作ってしまったドラ1左腕の反省点

天敵・今井達也、楽天戦13連勝

古謝樹と今井達也。終わってみれば両軍先発の力量差が、もろに出た西武10回戦だった。

楽天はプロの世界に飛び込んだばかりのドラ1新人左腕だ。
いっぽう、相手はメジャー挑戦を視野に収める8年目右腕。ましてや楽天戦12連勝中の鷲キラーだった。

古謝は不用意な先頭打者四球2個が失点に絡んだ。

いっぽう、今井は走者を背負う場面が多かったが、粘りの投球だった。

打線を大幅に組み替えて臨んだ楽天は、6イニングで得点圏を演出。走者2塁以上の場面で計11人を打席に送り込んだが、4三振1四球のノーヒットに終わった。

獅子のエースはピンチでギアを上げると投げミスなし。要所を看板球ジャイロスライダーで制圧してくるメリハリ効いた内容に、まさにお手上げだ。

辰己は長打を狙ったか?! 楽天打線は得点圏15打席快音なし

1打席目は今井の真っ直ぐを押し込んで左翼フェンス直撃ツーベースを放つと、2打席目はスライダーを右前へ。
この日、今季初めて1番起用された辰己は今井に合っているかにみえた。

しかし得点圏に走者を置いた3打席目、4打席目はいずれもスライダーの前に空三振に倒れてしまう。
今井のオン・オフを使い分けた本戦投球を象徴するシーンだった。

3点差を追った7回2死2,1塁、1-2からの4球勝負の空三振では、膝元スライダー2球に対し、辰己がいずれも大きな空振り。
おそらく長打狙いだったのかもしれない。この局面、単打を弾き返しても2塁走者は浅村だった。3塁ストップで生還できない可能性もあった。

劣勢を挽回するには単打よりも長打。もし一発出れば同点なのだ。そういう意識だったのかもしれず、辰己を責めることはできない。

これで楽天打線は、二番手アブレイユを含めて火曜日ロッテ戦の8回2死2塁・小郷の左犠飛を起点に得点圏15打席ヒットなし。

この記録は、5/3○E12-1M(ZOZOマリン)7回2死3塁・小郷の遊ゴを起点にした得点圏19打席ヒットなし、4/16○B2-6E(楽天モバイル)3回2死2,1塁・小郷の一ゴから始まった得点圏16打席ヒットなしにに続く、今季ワースト3位の記録である。

試合展開

西武=1番・松原(右)、2番・児玉(三)、3番・外崎(二)、4番・岸(中)、5番・中村(指)、6番・山村(一)、7番・長谷川(左)、8番・古賀(捕)、9番・源田(遊)、先発・今井(右投)

楽天=1番・辰己(中)、2番・鈴木大(一)、3番・小郷(右)、4番・フランコ(指)、5番・渡邉佳(左)、6番・浅村(三)、7番・黒川(二)、8番・太田(捕)、9番・村林(遊)、先発・古謝(左投)

両軍のスタメン

悪目立ちしすぎのお孫さん

それにしても、この試合もお孫さんが目立ってしまった。

今井の前に二ゴ、左飛、中飛の3タコ。いずれも得点圏だった。しかも初球イージー打球の凡退と悪目立ちしすぎた。

ゲーム中、Xに下記投稿をしたら、リプ欄が「セリーグへ行くべき」の大合唱(笑)

正直、お孫さんをレフトで使う積極的な意味は乏しく、下で打率.291まであげてきたドラ6新人・中島と入れ替えてほしいと感じる。

鈴木大地 .385 (26打数10安打)
浅村栄斗 .347 (23打数8安打)
フランコ .304 (23打数7安打))
辰己涼介 .280 (25打数7安打)
村林一輝 .269 (26打数7安打)
太田光 .235 (17打数4安打)
小郷裕哉 .227 (22打数5安打)
小深田大翔 .077 (13打数1安打)
渡邉佳明 .059 (17打数1安打)

楽天主要打者、交流戦明けリーグ戦の打撃成績

伏線あった外崎のアップルパンチ

4回1死3塁、4番・岸の先制打は、直前に二盗阻止しようと投げた太田の2塁送球が外野へ抜けるワンバン悪送球となり、1死1塁が1死3塁に変わって、内野前進守備になったため外野へ抜けたもの。当たり的には打ち取った当たりだった。

痛かったのは6回無死1塁、3番・外崎の左越え3号3ランだった。
打者有利2-0から甘く入った真っ直ぐだった。

それにしても・・・(続く)

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