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【戦評】氷山の一角と化した松井のアジャ決勝被弾~8/29●楽天4-5ロッテ

2位とのゲーム差は今季最大4.5に

両軍先発がいずれもQSを記録できず、ともに6回からブルペン陣の投入に至ったロッテ24回戦。
戦況膠着のまま9回を4-4で終え、遂にNPB記録に並ぶ『月間9度目の延長戦』に突入した先に待ち受けた近未来は、背番号1の今シーズン7敗目だった。

延長10回、楽天は松井が6人目の登板。
4番・井上に23号ソロを被弾。
カウントを悪くし、ボール先行3-0からストライクを取りにいった甘い速球を狙われた。
打球は無情にもバックスクリーンへ消え、これが決勝弾になった。

先発三本柱を総動員した本3連戦は1勝2敗に。
前日敗戦で今季の負け越しが決まったロッテ戦の戦績も9勝13敗2分になった。

1点差ゲームはこれで14勝21敗。
平石監督は昨年の代行時も12勝17敗だった。

順位はロッテに並ばれて3位タイ、チーム成績は120試合58勝58敗4分へ。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと6.5、2位・西武と4.5、5位・日本ハムと2.0、6位・オリックスと3.0になった。

同日、西武はデーゲームで日本ハムを鎧袖一触。
8/10以降、楽天が7勝9敗1分と後退局面を余儀なくされるなか、西武は13勝5敗の快進撃だ。
このため、2位とのゲーム差は今季最大の4.5に広がっている。

両軍のスタメン

ロッテ=1番・荻野(中)、2番・鈴木(三)、3番・マーティン(右)、4番・井上(一)、5番・角中(左)、6番・中村(二)、7番・レアード(指)、8番・田村(捕)、9番・平沢(遊)、先発・ボルシンガー(右投)

楽天=1番・茂木(遊)、2番・島内(左)、3番・浅村(二)、4番・ブラッシュ(指)、5番・銀次(三)、6番・和田(一)、7番・フェルナンド(右)、8番・辰己(中)、9番・堀内(捕)、先発・美馬(右投)

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松井の決勝被弾は氷山の一角だった

「カウント不利になって、簡単にストライクを取りにいってはいけない場面だった」

試合後、平石監督は決勝弾を浴びた守護神に対して厳しかった。

3-0からの結果球は148キロのストレート。
太田が内角にミットを構えたのに対し、制球狂ってストライクゾーン真中に入った。
カウント有利になり割り切って一発狙いに徹した井上に、この失投を打ち砕かれてしまった。

指揮官の苦言はもっとも、異論なし。
と同時に、『ここに至るまでの背景』もかなり大きく、松井被弾は氷山の一角にすぎなかったとも、ぼくは思うのだ。

というのは、、、

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