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【CS試合評】 一大決戦で今シーズン最低最悪の負けゲーム~10月14日●楽天0-10西武

今季最低最悪の二桁失点零敗ゲーム

3位からの下剋上の期待を胸に迎えた所沢決戦の第1ラウンド。
しかし、僕ら鷲ファンに突きつけられた現実は、今季最低・最悪だった。
10点以上の得失点差をつけられ零敗を喫したのは、今季のレギュラーシーズンでは1度もなかったこと。
それは、昨年9月14日ソフトバンク戦(●E0-14H)以来だった。

あまりにも完膚なきまでに打ちすえられた敗戦劇は、盛岡で則本が自己最悪4回14安打10失点と炎上し、指揮官が「信じられない」と口にした昨年6月18日オリックス戦(●E2-10Bs)と、菊池雄星に鎧袖一色され14奪三振の完封を許し、今シーズン初の首位陥落を味わった今年の七夕の夜の西武戦(●E0-5L)を足して2で割ったような3時間00分の悪夢になっている。

報道によると、クライマックスシリーズ初戦白星チームの第1ステージ突破率は91.3%だという。
追い込まれた梨田楽天の第2戦以降の巻き返しはあるのだろうか...

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・藤田(二)、3番・ペゲーロ(指)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(一)、6番・島内(左)、7番・岡島(右)、8番・オコエ(中)、9番・嶋(捕)、先発・則本(右投)

西武=1番・秋山(中)、2番・源田(遊)、3番・浅村(二)、4番・山川(一)、5番・森(指)、6番・外崎(右)、7番・中村(三)、8番・炭谷(捕)、9番・(左)、先発・菊池(左投)

ねじ伏せられた初回の得点機

初回に先制点を取ることができていたら、こんな無様な展開にはならなかったのだろうか...
10月9日日本ハム戦(●E1-3F)のように、1番・茂木が安打出塁し、2番・藤田がバントを決め、1死2塁の得点圏を演出した。

今シーズン菊池に12打席無安打だった茂木が、追い込まれながらも154km速球を左前へ流し打ち、藤田がNPB200犠打の技量でしっかり送ったチャンス。
しかし、これを中軸が活かすことができない。

3番・ペゲーロは菊池と23打数8安打の打率.348と雄星キラー。
しかし、初球高め釣り球でファウルを打たされると、その次の2つのストライクはいずれも外角低めに逃げていくスライダーに2度バットが空を切っての空三振に倒れた。

「真中やねん」。
お次の4番・ウィーラーの打席時、ぼくは思わずそう呟いた。
緩急を混ぜられ追い込まれたウィーラーは、2-2からの第5球目、この打席で最も甘く入ってきた155km速球を、ヘビに睨まれたカエルのように手が出せず、見三振に倒れてしまった。

振り返ってみれば、4番打者の真中真っすぐ見三振が痛すぎた。

島内、痛恨のバントゲッツー

痛すぎたといえば翌2回表である。
初回に則本が3番・浅村に2ランを被弾、2点を追う中で迎えた攻撃だった。
先頭の5番・銀次が左安で出塁。
無死1塁で6番・島内、ここで楽天ベンチは2点ビハインドながらもバント作戦を指示した。

これはイチかバチか、リスクある作戦、慣れない采配だったと思う。
というのは、、、

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