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【試合評】釜田炎上に油を注いだ足立祐一の不可解配球~5月5日●楽天1-7西武

売りの「不動の布陣」が錆び付いた「ラストベルト」に...

開幕から4月26日まで打率.280と猛打を誇った楽天打線。
その元気の良さも、大型連休初日を境に冷え込んできている。

4月29日からの直近5試合は打率.233なのだ。
これはソフトバンク.311、日本ハム.261、西武.235に続くリーグ4位の数字になっていた。

開幕ダッシュの牽引役を務めた2番・ペゲーロも調子が下降。
29日以降は25打数1安打、打率も今季最低.263(BABIP.295)に落ちた。

いずれ上向くはず、近いうちに復活するはず。
そう思われていた3番・ウィーラー、4番・アマダーは結局さっぱり。
5月に入り、外国人トリオのヒットは合計わずか3本だけというお寒い状況だったのだ。

そんななか、打線がほぼほぼ完全沈黙。
獅子軍団の新エース、菊池雄星の独壇場(7回2安打9三振1失点)の前に、今季ワーストの散発3安打に抑えられ、スコア1-7で敗れている。

オフに結婚、将来的なMLB挑戦を「確かな目標」に据え、チーム内での責任感も一層強くなった菊池は、今シーズン一皮むけたようだ。
防御率はリーグ1位の1.22、開幕5戦連続のハイクオリティスタートという好成績をひっさげ、最速156km、平均150.1kmのファストボールを武器に、マウンドを支配した。

楽天は左腕対策でラインアップから、かかとを痛めている茂木と岡島を外して、三好、松井稼の右打者を入れて臨んだものの不発に終わった。

菊池から打ったヒット2本は、初回ペゲーロの左翼線二塁打(それも、差し込まれての詰まったフライが左翼線沿いに切れずに着弾したもの)、銀次による適時左前安打の2本だけに終わった。

外国人トリオは今日も1安打だった。
彼らが1試合3安打以上打った試合は13勝1敗。
しかしながら、2安打以下に終わった試合はこれで5勝6敗になった。

「2番・ペゲーロ、3番・ウィーラー、4番・アマダー」の並びを、そろそろ見直す時期にきたと思うのだ。
このままペゲーロも長い停滞期に入ってしまうと、今季の楽天を象徴する不動の布陣も、錆び付いた『ラストベルト』になってしまう。

いつもは投打かみあう楽天も、打線もダメ、投手陣もダメな1日だった。
中13日で今季4度目のマウンドに向かった釜田佳直は、5回途中5失点。
ライオンズ打線の猛打に遭い、今季2敗目を喫した。

序盤3回までゼロに抑えたが、打順が2まわり目に入った4回に崩れた。
先頭の3番・浅村の中越えフェンス直撃三塁打を皮切りに、長短6安打のサンドバッグ状態...

その中には、2死無走者から8番・木村文の当たりをライトを守るペゲーロが緩慢守備に目測を誤ってスリーベースにする、拙守に足を取られた場面もあり、ライオンズ打線に『1イニングのサイクル安打』を許す始末。
4番・中村2ラン、8番・外崎、9番・炭谷に連続タイムリーで4失点。
翌5回にも1失点した釜田は、責任投球回を投げ終えることができなかった。

これでチーム成績は1位、25試合18勝7敗の勝率.720。
大型連休8ゲームの成績は3勝3敗、5月戦績2勝2敗、西武戦は1勝3敗になった。

若鷹軍団の逆襲が始まっている。
同日のロッテ戦、2点を追う9回に2本の一発で逆転して5連勝。
2位に浮上したソフトバンクとのゲーム差は2.5に縮まった。

両軍のスタメン

楽天=1番・松井稼(左)、2番・ペゲーロ(右)、3番・ウィーラー(三)、4番・アマダー(指)、5番・銀次(二)、6番・今江(一)、7番・島内(中)、8番・三好(遊)、9番・足立(捕)、先発・釜田(右投)

西武=1番・秋山(中)、2番・源田(遊)、3番・浅村(二)、4番・中村(三)、5番・栗山(指)、6番・メヒア(一)、7番・木村文(右)、8番・外崎(左)、9番・炭谷(捕)、先発・菊池(左投)

150km越えに無条件全面降伏のアマダー

冷え切った外国人トリオの中でも、本戦のアマダーは絶不調だった。
菊池の厳しい内角攻めに遭ったこともあり、空三振、空三振、空三振、空三振。
1試合4三振は開幕戦以来、来日2度目。
バットを振ること10度も、そのうち9度で空振りを奪われた。

それにしても、アマダーは150km越えのスピードボールにお手上げ状態になっている。

来日1年目の昨年も、、、

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