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【戦評】CS争いへ弾みつくブラッシュ復活2発5打点サヨナラ劇~8/27○楽天5x-3ロッテ

3連勝の機運高まる歓喜の決着

ゲーム開始直前のゲリラ豪雨でプレイボールが10分弱延期された。
その後も断続的な降雨に見舞われた楽天生命パーク
3回表の直前、5回裏途中にも一時中断が入ったロッテ22回戦は、延長10回裏ブラッシュの25号3ランで決着ついた。

時計の針が10時をまわった長丁場の接戦は、昨年の2倍となる今季6度目のサヨナラ勝利。
夏バテからの完全復活を内外に誇示したJBによる、この日2本目のホームランで終止符を打っている。

楽天はJBの2本塁打、ロッテはマーティンの1本塁打。
合計3発夜空に舞い上がった本戦は「やっぱりね」という印象なのだ。

ロッテ戦における楽天打線の本塁打は31本を数え、カード別で最多だ。
同じく楽天投手陣の30被本塁打も、対戦別で最多。

リーグ最多本塁打の若鷹軍団でもなく、強打でリーグ最低防御率の西武戦でもなく、今シーズン空中戦になっているのは、実はロッテ戦という事実があった。

楽天投手陣は今季最多タイの15奪三振。
首位・若鷹軍団を本拠地で3タテし上位浮上へ勢いづくロッテに3点目を渡さなかったのは、数多くの「最高の結果」を取ることができた点も大きく、引き続き投手陣の活躍際立つゲームになった。

最後までマスクをかぶった太田も光るリードで盛り立てた。
パンチ力あるロッテの右打者に対し107球で内角要求27球も。
2戦目以降につながりそうな伏線も張り巡らすことができた。

これでチーム成績は3位を維持、118試合58勝56敗4分の貯金2になった。

各種戦績は、8月11勝10敗2分、楽天生命パーク25勝25敗2分、延長戦8勝6敗3分、ロッテ戦9勝11敗2分へ。

ゲーム差は試合が雨で流れた1位・ソフトバンクに8/12以来の5.5に迫り、2位・西武と2.5のまま、4位・ロッテ、5位・日本ハムと2.0、6位・オリックスと4.0とした。

苦手ロッテ戦の3連戦の頭を取り、7/17~7/20以来の3連勝の機運も出てきた。
混戦のCS戦線を抜け出すためにも、ギアを入れて追いすがる下位球団との差を突き放したい。

両軍のスタメン

ロッテ=1番・荻野(中)、2番・鈴木(一)、3番・マーティン(右)、4番・井上(指)、5番・角中(左)、6番・中村(二)、7番・レアード(三)、8番・平沢(遊)、9番・柿沼(捕)、先発・石川(右投)

楽天=1番・茂木(遊)、2番・島内(左)、3番・浅村(二)、4番・ブラッシュ(指)、5番・銀次(三)、6番・和田(一)、7番・渡辺佳(右)、8番・辰己(中)、9番・太田(捕)、先発・岸(右投)

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JBメモリアル2発、完全復活の5打点

今季のロッテ戦、楽天の打率は相手捕手で明暗分かれている。

正捕手・田村がマスクのとき、楽天打線は打率.276。
しかし、種市躍進で脚光を浴びる柿沼のときは打率.250だった。

本戦も御多分に漏れず、8回までマスクをかぶった柿沼のときは.143。
しかし9回から守備に就いた田村のときは.750という、極端すぎる結果になった。

田村x酒居から放ったJBのサヨナラ3ランは、ボール先行2-0からの失投変化球を仕留めた。

じつは直前9回益田のときから、2-0、2-1、3-1からの投球は変化球多投になっていた。
真っすぐを狙われやすいカウント、一発長打は許されない同点の終盤。
田村の配球も及び腰、かわす逃げの組み立てになっていた。

来日1年目からNPBに順応したクレバーなJBのこと。
ベンチやネクストで、、、

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