【試合評】罹患明け三十路超えエースにエース依存する石井楽天~8/23●楽天6-15ソフトバンク

週末は2週間連続で同一カード

依然と混戦が続くパリーグ。先週・今週はペナントレースの行方を決定づけるかもしれない地味に重要な2週間になっている。

前年の覇者・オリックスは週末は2週連続で西武3連戦。一気に首位叩きし、差を縮めたいところなのだ。

その間の平日ゲームは釧路、帯広を転戦する最下位・日本ハム戦が組まれている。逆転優勝へ落とすことのできない日々が続く。

常勝軍団の定位置に返り咲きたいソフトバンクは週末は2週連続で日本ハム戦。

最下位を一人旅するファイターズからしっかり貯金を貯蓄したいところだが、対戦成績7勝10敗と分が悪かった。その苦手カードで先週末3連勝。BIGBOSSとの勝負を五分に戻し、今週を迎えている。

開幕前は優勝候補の呼び声も高かったロッテ。現在5位と状態上がらない。そんなマリーンズは、2週連続で週末はイーグルス戦が組まれている。

上をいく楽天を引きずり下ろすためにも、もはや負けられないゲームの連続だ。なお、平日はZOZOマリンで首位西武を迎え撃つ3ゲームマッチ。一気に上昇気流を作り出す最後のチャンスになるかもしれない2週間になっている。

このように、パリーグの各球団にとって重要な時期を迎えており、ここでの明暗が9月にも色濃く影響を残す可能性がある。

試合展開

ソフトバンク=1番・今宮(遊)、2番・野村勇(二)、3番・グラシアル(左)、4番・デスパイネ(指)、5番・野村大(一)、6番・増田(右)、7番・ガルビス(三)、8番・谷川原(中)、9番・甲斐(捕)、先発・石川(右投)

楽天=1番・西川(左)、2番・小深田(遊)、3番・浅村(二)、4番・島内(右)、5番・ギッテンス(指)、6番・銀次(一)、7番・オコエ(中)、8番・鈴木大(三)、9番・太田(捕)、先発・則本(右投)

両軍のスタメン

味方勢いを削ぐ6連戦初日の初回4失点

「今は調子いいと調子悪いでピッチングが左右されちゃいけない。やらないといけないときというのは必ずある。関係ないです。ここまで来たらチームを勝たせるのが仕事」

3回6失点で降板した則本に対し、試合後の石井監督はいつにも増して辛辣だった。

確かにエースらしからぬ結果。

6連戦の初日でチームを波に乗せるピッチングが求められるのに、5試合連続で初回失点。しかも4点を奪われてしまった。

その後も立ち直りの気配を見せなかった。

前回8/16○E2-1F(札幌ドーム)の二匹目のどじょうを狙ったのか、それとも初回に今宮、グラシアルにストレートを痛打されたのが響いたのか、変化球偏重の組み立てに終始し、感染拡大で主力が大量離脱した若鷹軍団に3回9安打6失点と打ち込まれた。

これで1試合5失点以上の炎上率は今季23.5%になった。

こうなると、今季ベストピッチとも言える7回1失点で7勝目をあげた前回は“たまたま”、ヒーローインタビューで口にした「状態も良くなってきた」も、則本本人がそのように信じたい気持ちが強く表出した結果だったのか?と勘ぐってしまう。

初回無死2,1塁、3番・グラシアルにボール先行3-1から内角に真っ直ぐを要求など、観ていてモヤモヤさせられる太田の配球も多々だった。

違和感しかない石井監督発言

その反面、指揮官の起用法にも首をかしげざるをえない。

則本も・・・(続く)

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