【試合観戦記】 5/25日本ハム5-0楽天:大入り楽天モバイルパーク。鷲ファンを失望させた今季8度目零敗
新人左腕を援護できず。満員御礼0勝4敗
「情けない・・・」の一言に尽きる。
空は雲1つない快晴。本拠地は今季4度目の大入り。ドラ1ルーキーのデビュー戦にふさわしい晴れ舞台がそろった。
プロ初登板・初先発の土を踏んだ新人左腕は3回までパーフェクト。6回5安打2失点に抑える生きの良さを披露した。
それなのに、平均年齢29.2歳&プロ在籍平均8.9年の味方打線が、古謝樹をまるで援護できない。
結果は散発4単打だった。
ファイターズ先発・加藤貴之の前にマダックスを回避するのがようやっと。球界屈指の技巧派左腕に2022年4/19以来の完封勝利を献上した。
イーグルスは今季8度目の零敗だ。
チーム得点は西武の上をいきロッテ、オリックスとも遜色ないものの、この数はパリーグ最多を記録する。他球団は、ソフトバンク3、日本ハム1、ロッテ5、オリックス7、西武4だ。
相手先発左投手試合の成績も8勝13敗(勝率.381)。
5月に限って言えば3勝7敗。左腕に完投勝利を許したのは5/5小島和哉に続く2度目になった。
古謝は好投報われずにプロ初黒星。
プロ初登板・初先発で6回以上2失点以下に抑えた楽天投手は過去に5人いた。
2011年こどもの日に若鷹軍団を6回4安打無失点に封じた塩見貴洋を皮切りに、安樂智大、西口直人、早川隆久、藤井聖。このうち西口は勝敗つかずだったが、残り4人はプロ初勝利を飾っている。つまり、当該条件で黒星の例はなかったのだが、今回初の事例になってしまった。
同日、3位・ロッテは首位ソフトバンクをH0-2Mで降して4カード連続の勝ち越し。最下位・西武は終盤の逆転勝ちで長かった連敗を8で止めた。
気づけば3位と楽天とのゲーム差は今季最大7.0差に広がり、最下位とは3.5差だ。
加藤貴之キラー不発
楽天ベンチも苦手左腕に対し足を絡めてなんとか打開しようという光景は見られたが、不発に終わった。
1塁にランナーを置いてランエンドヒットを仕掛けること2度。
しかし1回1死1塁、鈴木大の右飛で村林が1塁戻れずのゲッツー(万波補殺)。
3回1死1塁では小深田がスタートを切ったが、小郷は左飛に倒れた。
その後の2死1塁で小深田が二盗を成功し、バッターボックスの村林はボール先行2-0。ここが序盤の1つのカギだったと感じる。
村林vs加藤貴は昨年12打数8安打1三塁打1犠飛の打率.667。
技巧派左腕があの手この手で繰り出してくる様々な球種に対し、左・中・右と打ち分けていた。そして本戦1打席目でもアウトコースの真っ直ぐを素直に逆方向に弾き返す右前クリーンヒット。
それだけに・・・(続く)
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