【試合感想文】 3/2広島1-3楽天:前日ゴロ率63%本戦63%のイヌワシ打線

連日ゴロばっかり打たされるイヌワシ打線

勝ったはいいけど、手放しでは喜ぶことはできない。
打線に関して言えば、そんなゲーム内容だった。

前日のnoteでも言及したが、とにかく打球に角度がつかないのだ。

この日記録した8安打は全て単打。
そのうち2本は内野安打である。

内野安打の1本、8回1死2,1塁、途中出場した中島大輔の投安は、相手拙守に助けられたものだった。

実態はおあつらえ向きの併殺コース。
しかしマウンド上の益田武尚のフィールディングが悪く、グラブを弾き、さらに弾いた球を見失った隙にルーキーが1塁へ到達した。

辰己の調子は実際どうなのか問題

この2試合、解説・鉄平さんが何度か好調と太鼓判を押す辰己涼介は、僕の目から見れば「気がかりの典型」である。

この日は空三振、一ゴ。ここまでの打球20本中、少なくともゴロは15本も。

それも1,2塁間という偏りすぎた打球方向のゴロがとても多く(前日の右安2本はまさにそれ)、2月の対外試合を総括した3/1河北新報でも「辰己は引っ張りで引っかける内野ゴロが多く」と言及されているほどなのだ。

辰己涼介の打球一覧

そんなわけで、この日の楽天打者のゴロ率は、前日と全く同じ62.5%。ゴロのヒットはじつに6本を計上。
フライ、ライナーで外野にヒットを運んだのは、4回先頭・浅村栄斗の左安、決勝打になった8回1死満塁・フランコ右安の2本だけだった。

これでチームは85打席連続長打なしへ。
この間、広島打線はゴロ率33.3%で長打4本を記録している。

2軍から上がってきた入江大樹も覇気がない。
この日3タコ。うち見三振を2個計上していた。

先日指揮官が言及した「早めのキャンプ打ち上げで練習拠点がない問題」が影響しているのだろうか。
一度帰仙したとはいえ、開幕までに関西~首都圏を往来する日程の影響も?

それで練習量が確保できない部分はあるとは思うが、それとて例年も同じこと。
実戦11試合終了時で昨年は13二塁打、5三塁打、7本塁打で165塁打だったのに、今年は9二塁打、2三塁打、3本塁打で121塁打にとどまるから、ちょっと心配。

ほんと…ゴロだけ打つやつ もうグッバイ
2試合でデジャブみたいなシーンを何度も見せられ、食傷気味だ。

試合展開

広島=1番・宇草(左)、2番・レイノルズ(三)、3番・秋山(指)、4番・シャイナー(一)、5番・田村(右)、6番・菊池(二)、7番・中村健(中)、8番・韮澤(遊)、9番・石原(捕)、先発・九里(右投)

楽天=1番・小深田(左)、2番・田中和(右)、3番・辰己(中)、4番・浅村(三)、5番・島内(指)、6番・鈴木大(一)、7番・黒川(二)、8番・堀内(捕)、9番・入江(遊)、先発・荘司(右投)

両軍のスタメン

明暗分けた両軍ベンチの差

2月練習試合は打席の中で選手各々にアプローチを任せていた今江敏晃監督も、3月に入って本番に備えるため、ベンチから采配をふるうケースが増えている。

前日は1塁送球の際どいプレーに対し、初めてベンチを飛び出してリクエストを要求。
そして本戦では走者を動かして仕掛けるケースが目撃された。また、この日はベンチから指揮官自らサインを送る姿が中継カメラに射抜かれていた。

場面は3回1死1塁、田中和基の打席だ。
1塁走者はエラーで出塁した入江だった。

0-2から2-2と並行カウントに戻した後の6球目、楽天ベンチが仕掛けた。

一走・入江がスタートを切り、田中和が打っていく。

しかし、ジェットさんのバットが外角低めの完全ボールゾーンにワンバンする誘い球に空三振に倒れると、入江も二盗死。三振ゲッツーになってしまった。

「え?ここで仕掛ける?」と思った。

というのも・・・(続く)

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