【試合評】邪魔な球を攻略した10年選手の真骨頂~9/5○楽天8-2西武

登壇は今季6度目。10年目選手の真骨頂

西武戦の2年ぶり3度目の勝ち越しを決める決勝打は、ワシンガン打線を牽引する背番号35のバットから生まれた。

0-0で迎えた3回の攻撃。2死走者なしから作った2死3,1塁のチャンス。
パリーグ3位の得点圏打率.346を誇る島内が、左翼線にツーベースを弾き返した。

この当たりが、1塁走者・小深田をもホームに呼び込む先制決勝の2点打になったのだ。

結果球は西武先発・渡邉勇のカットボール。
この日、全体の22.6%を占める球種だった。

楽天は1回1死2塁の3番・島内~3回1死走者なし9番・山崎剛まで7者連続ゴロアウト。
そのうち4者はカットボールを打たされてゴロ凡退し、鉄平コーチも「邪魔になっている」と見立てた球になっていた。

当該19球の内訳は以下のとおり。

空振り 1球
見逃しストライク 2球
ストライク寄与ファウル 6球
2ストライク以降ファウル 1球
ボール 3球
安打 1球 (島内の二塁打)
凡打 5球 (全てゴロ)

このように当該19球で楽天打者不利の結果は15球にもおよび、インプレー打球の大半がゴロになる状況。

そのなか唯一しっかり補足してヒットになった一撃が、島内による「夏の終わりを感じさせる(真顔で)」先制決打だったというわけだ。

後輩・村林が

「島内さんは不思議な力がありますね。島内さんのまわりには常に人が集まります。笑いが絶えない独特の雰囲気。すごくおもしろいですね」

と慕うチームの中核選手は、試合後に今季6度目のヒーローインタビューに登壇している。

◎試合展開

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◎両軍のスタメン
西武=1番・源田(遊)、2番・岸(中)、3番・森(捕)、4番・中村(指)、5番・外崎(二)、6番・栗山(左)、7番・山川(一)、8番・呉念庭(三)、9番・川越(右)、先発・渡邉(右投)

楽天=1番・辰己(中)、2番・小深田(遊)、3番・島内(指)、4番・茂木(三)、5番・鈴木大(一)、6番・岡島(右)、7番・オコエ(左)、8番・炭谷(捕)、9番・山崎剛(二)、先発・石橋(右投)

キャプテンマークの逆襲

後半戦に入り、キャプテンマークの逆襲が始まっている。

前半戦をOPS.808で終えた茂木だが、後半戦は.907。
この1週間は今季自己ベストの打率.500を打ち・・・(続く)

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