【試合感想文】 5/9オリックス2-0楽天:大阪桐蔭印が泣く、浅村栄斗の痛すぎるボーンヘッド
本来は走塁巧者なんですが・・・
元来、浅村栄斗はあのタイプの選手にしては珍しく走塁巧者である。
「甲子園という病」の著者で大阪桐蔭高の取材歴が長い氏原英明さんによれば、中村剛也(西武)がそうであるように、大阪桐蔭高時代から数々の修羅場をくぐってきた豊富な実戦経験のなせる業だという。
『実況パワフルプロ野球』の最新データをチェックしても、浅村は「走塁B」のスキル持ちである。
僕の過去の観戦メモを振り返っても「浅村好走塁」と付記した場面は数々。
今シーズンも4/2○E2-1F、同点の7回2死満塁に「浅村好走塁」と書いた。太田の打席で発生した捕逸だった。
メネズが高めに吹かした球を取りにいった捕手・伏見寅威のミットが弾かれて後逸。三走・浅村が果敢にホームへ突っ込んだ。本塁返球との競争を間一髪で制した神の手の決勝生還劇になったわけだ。
いっぽう、「浅村拙走」と記したのは2019年9/1日本ハム戦の3回2死2,1塁の場面しか見当たらない。
あのときは銀次が逆方向に左安を弾き返し、レフト王柏融が処理。1塁走者・浅村は2塁を蹴ってオーバーラン。王柏融の2塁返球を受けて慌てて帰塁を試みたもののアウトにというシーンだった。リクエストにまでもつれこんだ判定は、2塁走者・茂木の生還が先か?浅村のアウトが先か?も注目されたが、茂木の生還も認められず3アウトという顛末だった。
だから、本戦の3回1死2,1塁、鈴木大の右飛で1塁戻れずゲッツーの走塁死は(その間、細かな走塁ミスはあったかもしれないが)目立った走塁ミスではあのとき以来だと思う。
リプレー映像を確認すると、ライト茶野篤政がフェンス激突ジャンピングキャッチをした時、浅村は2塁に達していたとみられる。確かにライト右を抜けてフェンス直撃する可能性が高いかもしれない快飛球だった。
しかし車の運転と同じく「かもしれない」はダメ。
解説・川崎憲次郎さんも指摘していたように、茶野の追い方をみれば、捕り切れなかったときクッション処理に手間どることは想像がつくわけで、捕球されたとき1塁へ戻れる距離の1,2塁間上で打球の行方を見守って欲しかった。
それに、アウトカウントはまだ1アウトだった。
2020年以降、0アウトまたは1アウトのとき、外野二塁打で楽天1塁走者が一気にホームインした確率は・・・(続く)
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