【試合感想文】 3/19楽天2-3中日:走って守れてゲームセットまで。小郷裕哉、復活への道

タイムリーなしの守乱でもらった2得点

7年ぶりのオープン戦開催となった愛知・岡崎。

その周辺とGoogleマップで確認していたら、岡崎の北に位置するのが、あのトヨタの企業城下町・豊田市だった。
この地理的位置関係は、東名阪の地理に疎い人生を送ってきた僕にとって、新たな発見でした。

という余談はさておき、楽天はE2-3Dで立浪龍に競り負け、オープン戦の連勝は3でストップ。同成績を13試合7勝5敗1分の5位タイとしている。

「競り負けた」と言えば聞こえはいいが、実際は点差以上の開きがあった。

というのは、イーグルスが4回に獲得した2得点は、いずれも相手の守備ミスで頂戴したもの。

4回2死3,1塁、村林一輝の打席でワイルドピッチで三走生還。
2死2塁に変わって村林の二直コースを田中幹也が捕りきれずに後逸エラーし二走生還。

その前段階の先頭打者の出塁もエラーだったし、1死3,1塁で島内宏明の打席時にも三邪飛コースを石川弥が落球エラーするという、ドラゴンズの1イニング3エラーに暴投ももれなくついてきた、相手の守乱によるものだった。

この日、楽天は得点圏に打者13人を送り込んだが、タイムリーは生まれず。
タイムリーにつながらなかったヒット2本はいずれも外野手正面を突くもので2塁走者の本塁突入は難しい状況だったが、とはいえ拙攻も多く目撃されており、残念な結果に終わった。

(この日は好調のベテラン勢がそろってベンチスタートで1打席しかもらえずという状況だった)

小郷しっかり走って最後までプレー

そのなか、数少ない収穫といえば、不慣れな地方球場でいずれも走者1塁からの二盗を4企図4盗塁・成功率100%で決めることができたこと。

島内、小深田大翔、辰己涼介、小郷裕哉と走った面々も異なれば、4度とも捕手の2塁送球を受けたなかで決めることができた。

もっと言えば、4回1死1塁、小深田の二盗は相手バッテリーが警戒して完全に外したなかで盗んだもの。

また、右距骨骨挫傷から復帰してきた小郷もしっかり二盗を決めると、6回無死1塁では主砲のセンター返しのときに仕掛けて一気に三進する走塁もみせており、3/17ロッテ戦は途中でベンチに退いたものの、この日はゲームセットまで守りに就いており、走って守れてと右足のぐあいもかなり良くなってきたんだなとうかがわせるプレーぶりだった。

試合展開

楽天=1番・茂木(一)、2番・小深田(左)、3番・小郷(右)、4番・浅村(三)、5番・島内(指)、6番・村林(遊)、7番・辰己(中)、8番・石原(捕)、9番・黒川(二)、先発・ポンセ(右投)

中日=1番・三好(中)、2番・田中(二)、3番・高橋(指)、4番・細川(左)、5番・石川(三)、6番・カリステ(一)、7番・宇佐見(捕)、8番・鵜飼(右)、9番・ロドリゲス(遊)、先発・仲地(右投)

両軍のスタメン

ポンセ、球威・出力は上々

投手陣は明暗分かれる結果になったか。

先発・ポンセは4回7安打2失点。数字だけみれば不安定だったのかな?と思われてしまうが、155キロや捕飛や穂邪飛を3本計上するなど出力・球威はあったし、なにより打たれたヒットは全て単打だった。

それに、そのうち2回1死1塁、宇佐見真吾の中安は平凡な浅い中飛コースをセンター辰己の緩慢な守備ミス(と内野との連携不足)で前方にポテンさせてしまったもの。さらに・・・(続く)

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